紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

メルヘン王国を救え!(Rettet den Märchenschatz!)

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箱の王さまは意地悪そうじゃないのに…

ある王国で、人々は幸せに暮らしていました。
そこで暮らす人々は、お互いにメルヘンを読み聞かせるのが好きでした。
ところが、新しい王さまは、メルヘンを読み聞かせるのを禁止し、本を没収してしまいました。
王さまは本を処分し、最後のメルヘンの本は真っ二つに破って捨ててしまいました。

しばらくすると、王国は陽の光が当たらなくなり、植物が枯れてしまいました。
原因はメルヘンだと気がついた勇敢な子どもたちは、王さまが散歩に出るのを見計らって桜の木によじ登り、庭に忍び込むことにしました。
庭にちらばったメルヘンのページを集めると、枯れた庭が少しずつ緑色に変わりました。
王さまが戻ってくる前に、子どもたちはメルヘンのページを集め、庭から脱出することができるでしょうか?

No.293

・メルヘン王国を救え!(Rettet den Märchenschatz!)

・Kai Haferkamp作

・Selecta Spiel

・5歳から99歳

・2人から4人

・時間…20分から30分

・日本語化…必要ありません

ヒマさえあればゲームしたいわたしは、いつでもすぐ遊べるように、説明書を解読(笑)したゲームを常時いくつか準備しています。
でも、実際時間ができて、さぁて何で遊ぼうと思ったとき、思いつくのってたいてい「まだ説明書を解読してないゲーム」なのは、なぜなんでしょう(笑)?

今回も、いろいろ遊びたいと思って準備してあったのに、いざ時間ができるとなぜか全く準備してない「メルヘン王国を救え!」が頭に浮かぶ(笑)。
自分でもよく分からーんと思いながら、出してきました。
ただ「メルヘン王国を救え!」は、Selecta Spielなので説明書に日本語訳があり、すっごく助かりました(笑)。

箱の底にメルヘンタイルを表にしてならべ、その上に庭タイルを灰色の面を上にしてならべます。
メルヘンタイルは3枚だけ見えるようになりますが、その3枚はペアにならないようにします。

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メルヘンタイル勢ぞろい!

箱の回りに王さまの散歩道を作ります。
王さまのスタートます(王冠がかかれています)に箱の門を合わせるようにおき、そのはす向かいには桜の木をたてます。
桜の木の下の庭タイルは裏返して、緑の面が見えるようして、そのタイルの上に子どもたちをのせます。
王さまは、散歩道のスタートます(王冠がかかれています)におきます。

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勇敢な子どもたちと意地悪な王さま

手番がきたら、庭タイルをスライドさせます。
2回行うことができます。

その際…
・ペアの2枚が見つかった!
おめでとう!
同じメルヘンのページを自分の前におきます。
見つけたメルヘンタイル2枚は、同じ場所に裏返しにおきます。
庭タイルを1枚選び緑の面を表にします。
その時、その下にあるメルヘンタイルを確認してかまいません。
自分のこまを、タイル1枚ぶん門に向かって動かします。
こまは縦横に接した緑のタイルにのみ移動できます。

・ペアが見つからなかった…
残念。
庭タイルを緑にすることはできませんが、自分のこまを1ます移動させることはできます。
こまは、縦横に接した緑のタイルにのみ移動できます。
そして、メルヘンの1ページ目を見つけた後は、王さまも1ますすすみます。

王さまが散歩道を1周するまえに、メルヘンのページをすべて見つけて、全員門から逃げ出すようにします。

・王さまが1周するまえに、メルヘンをすべて見つけて、全員門から逃げ出した!
→おめでとう!
きみたちの勝ちです。
王国はふたたびメルヘンを取り戻しました!

・王さまが1周する前に、すべてのメルヘンを見つけることはできなかったけれど、全員門から逃げ出せた!
→よかった!
すべてではなくても、メルヘンを取り戻すことができました!

・王様が1周する前に、全員門から逃げ出すことができなかった!
→残念、きみたちの負けです。
意地悪な王さまが勝ってしまいました…

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王さまが戻ってくる前にメルヘンを集められるかな?

天気の悪い午後に、2号とわたしの2人でプレイ。
前に何度か遊んだことがあったけれど、2号は覚えていませんでした。
でも、要はメモリー(神経衰弱)といったら、すぐ理解。
一応メルヘンの絵も確認。

序盤は、何がどこにあるかを確認するためにスライド。
「1ページ目を見つけちゃうと、王さま動き出すから、その前に位置を確認した方がいいかも」と大人プレイ丸出し発言するわたし(笑)。

でも、そういう時に限って偶然ペアが見つかる(笑)。
「あ、見つけちゃった…」(笑)。
シンデレラ、王子さま発見(あ、逆?王子さま、シンデレラ発見?)。
シンデレラのページを出してきて、本に綴じる…この仕掛けはホントによくできてる!

記憶力のないわたしは、せめて声に出して覚えようと新しいタイルが出てくるといちいち「えーっと、これ、ブレーメンの音楽隊だね」「これは、長靴をはいた猫か」とコメントする。
これで、結構覚えられるかもっと思った矢先…

「これ…カエルの王さまか…あ、さっきピンクのドレスあったよね?」とわたしがいうと、「うん、確かこの辺にあった気がする…」と2号。
スライドさせると…出てきた、ピンクのドレスっ、でも合わないっ(笑)。
「あれ?…あ、こっちはカエルの王さまの下で、こっちはいばら姫の上半身だっ!」
ぶーっ(笑)。
姫だからって、似たようなピンクのドレス着せるなー(笑)。

あるいは...
「これって、ホレおばさんの上半身だよね」
「うん」
「確か、この辺に下半身が…あった!!」
「うん、あったけど、ホレおばさんの上半身消えちゃったんだけど?」
「え?」
…そう、スライドさせたら、上半身のタイル消えちゃった(笑)。
「マジっすか…」

その上...
「これって、なんの下半身だろ?」
「えーっと、白雪姫」
「これって、オオカミと七ひきの子ヤギの下半身と似てるね…」
「…よく見れば全然似てないんだけど、雰囲気似てる…あとさ、下半身っていうの、やめない?なんか…違う気がする…」
「言い始めたの、ままじゃん」
「そうだけど…」
せめて上と下といえばいいのに、反射的に上半身と下半身といったわたし…ヤバいな(笑)。

どうにかこうにかあと1ページというところまでたどりついたけれど、王さまもあと1ますというところ。
子どもたち門近くまできてるけど…
「あと1ページ、白雪姫…白雪姫の下ってこの辺じゃなかった?」
「…かけてみる?」
「…うん…」
しゃかっとタイルをすべらすと…ブー、メルヘンタイルじゃなかった!

「あー、王さま1周しちゃったのに、メルヘンは1ページ足りない、子どもたちも逃げそこなったーっ…どこにあったんだ、白雪姫の下!」といいながら、2号が探すと…1つ隣にあった!
くやしい…

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もうちょっとだったのにー(ホント?)

そんなわけで、意地悪な王さまの勝ち、わたしたち負け。
でも、白雪姫以外のメルヘンは集めたぞ(ちょっと言っときたかった・笑)。

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白雪姫だけ綴じられず…

要は、ちょっとひねった神経衰弱。
設定がしっかりしているので、自然にゲームに入り込めます。
タイルをめくるのではなく、スライドさせて見つけるというのは、ホントに探しているみたいでピッタリ!
ページが見つかると、緑の面がふえていくというのも、成功が形になって見えるので楽しいです。

こまは木製で、王さまが意地悪そうなのがいい(笑)!
なくてもプレイに影響のない桜の木を作ったりと、メルヘン王国の世界を見事に再現していると思います。

勝っても負けても、このゲームで遊んだ後、子どもたちと童話を読みたくなります。
実際、このプレイの後、2号はグリム童話を出してきて読んでました(笑)。
ゲームだけにとどまらないゲームの世界で、奥の深いゲームだと思います。

ちなみに、2号は「メモリーだけど、おもしろかった。でもさー、ままのブログ読む人大変だよね。いきなりこんな子ども用のゲームが出てくるんだもん…」とのこと。
ブログ読者の心配までしてくれて、よくできたお子だこと(爆)。

 

☆今日のありがとう☆

その1
家族で楽しくゲームができました。
付き合ってくれてホントにありがとう!

その2
白アスパラの季節がやってきました。
白アスパラは夫の担当で調理してくれたんだけど、すっごくおいしかったです。
まさに「五月の味」(笑)。