紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

マンマミーア / マンマミーア プラス(Mamma Mia! / Mamma Mia! Plus)

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左はプラス、右は通常版

まえがき
わたしたちの国においても、Pizza(ピザ)への愛は疑いようのないものでありますが、Pizza(ピザ)の複数形については、激しく意見が分かれています。
Pizzas派かPizzen派か…
わたしたちは、この説明書においてPizzasを使用することにしました。
Pizzen派の寛容さに感謝いたします。

No.250

・マンマミーア(Mamma Mia!)

Uwe Rosenberg

・Abacus Spiele

・10歳から

・2人から5人

・時間…40分

・日本語化…必要ありません

「マンマミーア(Mamma Mia!)」は、「ボーナンザ(Bohnanza)」や「アグリコラ(Agricola)」で有名なUwe Rosenbergさんの作品です。
師匠が激オシしてたし、食べ物ゲームにハズレなし(わたしの意見)で、購入。
そのあと、「マンマミーア プラス(Mamma Mia! Plus)」としてエビ入りが発売されたので、やっぱり購入。
似たような…というか、同じゲームを2つ以上買うと大変なことになると散々聞いていたのに、エビ入りと聞いたらガマンできませんでした(笑)。
だって、エビですよ??
これ買わないで、何を買う、ですよ(笑)。

 

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通常バージョン

というわけで、まずは通常(エビなし)バージョンから。

人数に合わせて、材料カードを準備します。
材料カードはよくきって、各プレイヤーに6枚ずつくばります。
残りの材料カードにマンマミーアカードも混ぜて、裏返しにして積み重ね山札とします。

注文カードは、各色ごとにわけ、各プレイヤー1セットうけとります。
注文カードはよくきって、裏返しにして積み重ね山札とし、各プレイヤーの前におきます。
各プレイヤーは、自分の注文カードの山札から1枚とって手札に加えます。

手番がきたら、まず手札から材料カードを少なくとも1枚選んでオーブンにいれます。
同じ種類の材料ならば、2枚以上出してもかまいません。
出すときは、どの種類を何枚出すか、宣言します。

それから、いままで出された材料カードで、注文カードが完成できたと思ったら、注文カードをオーブンにいれます。
注文カードを入れなくてもかまいません。

最後に、手札を補充します。
材料カードの山札か、自分の注文カードの山札か、どちらか1つを選び(両方からとることはできません)、手札がふたたび7枚になるまで補充します。
場合によっては、山札がなくなって7枚になるまで補充できないかもしれませんが、その場合はカードをすべてとり、そのまま続けます。

マンマミーアカードが出たら、出したプレイヤーの前に表にしておいて、そのプレイヤーはもう1枚山札からカードをひきます。

材料カードの山札がなくなったら、ラウンド終了です。
マンマミーアカードを出したプレイヤーは、オーブンに入れたカードを順番を変えないようにひっくり返して、1枚ずつ表にしてゆきます。
同じ種類の材料は、少しずらしておきます。
注文カードが表になったら、すでに表になった材料カードでその注文カードが完成できるか確認します。
→完成できたら…
完成した注文カードは、持ち主のプレイヤーの前に表にしておきます。
そのために使われた材料カードは、積み重ねてわきにおいておきます。
→完成できなかったら…
注文カードの持ち主のプレイヤーは、自分の手札から足りない材料を追加することができます。
追加して完成できたら、「→完成できたら」と同じ処理を行います。
完成できなかったら、注文カードは裏返しにして、持ち主のプレイヤーの注文カードの山札の1番下に入れます。

使われなかった材料はそのままにして、オーブンのカードを表にしていきます
注文カードが表になったら、同じように処理します。

オーブンに入っていたカードがすべて表になったら、残った材料カードは表にしたまま積み重ね、オーブンとなります。
使われた材料カードはよくきって、裏返しに積み重ね、マンマミーアカードも加えて、材料カードの山札にします。
前ラウンドで、マンマミーアカードをひいたプレイヤーから始めます。

これを3ラウンド繰り返します。
完成した注文カードが1番多い人の勝ちです。

 

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伝説のマンマミーアカードと材料

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
昔遊んだことがあるけれど、1号も2号も覚えていないとのこと。
「え、ピザのゲームなの?だったら覚えていそうだけど…」と2号。
そう、ピザは2号の大好物(笑)。
ちなみに、1号も2号も複数形はPizzenというそうだ(笑)。

カードをくばり、ざっと説明してスタート。
手元の注文カードは1枚だし、まずはそれをめざす…わたしのカードはサラミ1枚にジョーカー6つ…なんでもいいから6つか…
2号がマッシュルームを放り込み、1号はオリーブ…わたしはとりあえず、マッシュルームを2つ入れてみる。
2号がチーズ(パイナップルって書いてあるけど…パイナップルがのったピザは邪道ということで、チーズ)を入れ、1号サラミ…あんまりきちんと数えないわたしは、できたでしょっと思って、マッシュルーム入れて注文レシピも入れる。
「あ、とられた…」と2号。
狙いは似たようなピザだったらしい。

どっちにしようか迷ったけれど、注文カードを追加。
今度はオリーブ4ことサラミか、ペパロニ4つとサラミ…手札にはサラミばかり(笑)。

自分の手札だけでどーにかできるわけないし、他のプレイヤーの手札をうまーく使いたいんだけど、これ見よがしに同じ種類のカードを出すと、狙われるのは分かってる。
とりあえずサラミを2枚出して様子をうかがう…

…と、やっぱりー!
1号がサラミ4枚の注文カードを出す…うーん、4枚とられても、まだ1枚ぐらい残ってるかなぁ(笑)。
よこでまた悔しがる人1名(笑)。

サラミはとられても、オリーブはあるとよんで、わたしもオリーブ2つぶちこんで、注文カードを出してみる。
2号「あー、もう全然注文カードが出せないー!」

終盤になって、どうにかこうにか2号は1枚注文カードを出す。
材料カードの山札がなくなって、1ラウンド目終了。

1号がマンマミーアカードをひいたので、1号がオーブンから出す。
1枚ずつめくってゆくと…まずわたしの注文カード。
いけたと思ったのに、マッシュルーム1こ足りない!
手札にもなく、注文カード戻って来ちゃった(笑)。
それを見ていた2号は「えー、マジー?計算狂った!!」…そう、ちゃんと覚えられなくても、みんなそれなりにカウントして出してゆくのに、いきなり注文カードが完成できないとなると…将棋倒しで先が全く読めなくなる(笑)。

そのあと、どんどん注文カードを出した1号がどんどん完成させる(笑)。
わたしは、かろうじて2枚、2号は1枚…「あー、ままが完成させないからー」と2号に怒られる(笑)。
すんません(笑)。

2ラウンド目。
残った材料カードをオーブンにセットしていたら、1号も2号も無言で手札とにらめっこ(笑)。
そう、のんきなわたしとちがって(笑)、2人はオーブンに残った材料と自分の手札で何が完成できるか考えていた!
…これじゃー、差がつくよねぇ(笑)。

でも、逆に2人は読みすぎて慎重になり、何も考えてなかったわたしはさくっと注文カードを出す(笑)。
1号も2号も「やめてー」(笑)。
いや、やめてと言われても(笑)。

2ラウンド終了したところで、1号がリード。
わたしが僅差でおいかけて…2号は…(笑)

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オーブンにあるかないか…それが問題(笑)

3ラウンド目。
前回と同じくオーブンに残ったカードを数えていた1号は、Pizza Bombasticaを出す!
「うっわー、やられた…」…これはとにかく15枚以上あればなんでもいいというむちゃくちゃなピザ。 
しかも、15枚以上あったら、あっただけぜーんぶ使っちゃう…ってどんなピザなんだろ(笑)?
はぁ…また0からカウントかぁ…

…と思っていたら、2号がぼそっと「たぶん、足りないよ」と(笑)。
「え、15枚あるって」と1号が言えば、2号は「いや、2枚足りないと思う」…どっちだよっ(←他力本願も甚だしい…)。

悩んだってしょうがないんだけど、一応それなりに(笑)悩む(笑)。
なんとなくおこぼれがありそうな気がしたので、サラミ出して注文カードも出してみる。
2号も、マッシュルーム2枚出して、注文カードを出す…1号は「2人とも、Pizza Bombasticaは失敗と思ってるんだねっ」と言いながら、オリーブ出して注文カード出す(笑)。
オマエもかっ(笑)。

そして、山札がなくなり、オーブンオープン(しーんとしないで、しーんと。1度言ってみたかった…)。
3人ともどきどきしながら、カードを1枚ずつならべて、1号の注文カードが出る!
…おしいっ、13枚だったーっ!
「2号のあたりだった…」と1号(笑)。

そこで計算がいい意味で狂ったので(笑)、そのあとは全員ピザ焼きたい放題(笑)。
結局僅差でわたしが勝ち、以下1号、2号。

 

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プラスバージョン

さて、次はマンマミーア プラス。
通常との違いは…
・材料が5種類から6種類になった(エビが入った!!)
・注文カードが増えた(8種類から15種類)
・手札は9枚(スタート時は、材料8枚、注文1枚)
・オーブンから出して、材料が足りなかったら助けてもらえる
です。

助けるとは…
オーブンから出して、材料カードをならべ、注文カードが出た時、材料が足りなかったら…
1.自分の手札から出します(これは通常バージョンもあり)。
完成できたら、注文カードを裏返しにして完成した注文カードの山の上におきます。
完成できなかったら、注文カードを裏返しにして自分の注文カードの一番下にいれます。
2.自分の手札にない場合は、時計回りに他のプレイヤーにききます。
→他のプレイヤーが持っていて、出してくれる場合。
出してもらった材料と、オーブンから出てきた材料を注文カードに合わせて捨て札にして、注文カードを裏返しにして完成した注文カードの山におきます。
材料を出したプレイヤーは、ボーナスとして裏返しになった自分の注文カードの山(まだ完成していない注文カード)の上から裏返しのまま1枚とって、完成した注文カードの山の上におきます。
→他のプレイヤーが出せない、出したくない場合。
完成できなかったことになり、注文カードは持ち主の注文カードの山の一番下に戻ります。

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エビが仲間入り!

めずらしく天気のよい午後に1号、2号、わたしの3人でプレイ。
「今度はエビがあるから。あとね、注文カードも増えた。で、あとでできてなかったら助けてもらえる」と説明(したことになるのか?)。

序盤は、材料出すだけ…でも、すでに3人ともカウントしまくり(当たり前)。
いきなり2号がチーズを3つ出し、1号もサラミを2つ出す。
わたしの注文カードは…エビとサラミ。
…手札にエビがないのがイタイ。
仕方がないので、ペパロニ1枚出して、材料追加。

よし、エビ!…と言っても1匹か…
…と思っていたら、2号がエビを3匹出す!
あ、注文カードも出すなっと思ったのに、出さないっ!
1号は…オリーブ2こ…いやっほーいっ、エビ1枚出して注文カードを出すっ!

「あ、出された…」「ホントだ…」と1号と2号。
そして、気がつく…自分の注文カードに集中しすぎたわたしは、他になんの材料が入ったか全然覚えてない(笑)!
しまった…

次の注文カードは、チーズ4つにサラミ1つ…さっき2号がチーズ数枚出してたような気がするんだけど…足りてるかなぁ…サラミは…まだあるよね…

…と、どんどん薄れていく記憶を探っていたら、2号がサラミをまとめだしして、注文カードを出す。
…ってことは…

…と思った次の瞬間、1号がオリーブごそっと出して、注文カードを出す。
「もー、だめだー、わからーん!」と叫ぶと、1号も2号も「ダイジョウブ、ダイジョウブ」…ダイジョウブって、何がだよっ(笑)!
しかたがないから、カウントし直し…1号も2号も手札と注文カードが合ってないらしく、自分の注文カードにはない材料だとありったけ出すので(笑)、アシストしてもらう。

あっというまに1ラウンド終了。
オーブンオープン。
みんなちゃんとカウントできてて、出た注文カードは全部完成。

2ラウンド目。
2ラウンド目の準備をしているときに、「あ、そうだ、ここでオーブンに残っている材料を覚えておかねば…」と思い出したので、くっちゃべってる1号と2号を無視してカードを凝視(笑)。
オーブンに戻して「はいどうぞ」と言ったら、2号「あ…やばい、何が残ったか見るの忘れた…」、1号も「ホントだ、見てなかった…」…ふふん、親の話は聞いておけ(違っ)。

しかも運よく注文カードにPizza Bombasticaが来る!
よし、あと3,4枚で行ける…1号、2号、注文カード出すなーと心で念じる(笑)。
…まぁ、オーブンに何入ってるか見てなかったらすぐには出さないだろうなとは思うけど、一応(笑)。

で、ここまでたまったらダイジョウブってんで、だーん、Pizza Bombastica!!
1号「えーっ、それ出す??」2号「げーっ」…ふふん、親の話は聞いておけ(笑)。
「…ってことは…全部なくなる…かもしれないし、残ってる…かもしれない」と2号…何の役にも立たない発言(笑)。

「でも、そしたら…」と次に2号が出したのは、チーズなしのPizza Monotoni…これはオーブンにチーズがあったら作れない難易度の高いピザ。
「なるほどねー、そういう手があったか」とわたしがいうと、「もーずっとこれがあってさー、ようやく出せた!」と2号。

そんなこんなで2ラウンド目終了。
わたしはPizza Bombasticaは完成できたけど(ぴったり15枚だった!)、1枚完成できなくてしかも足せずに終わる。
1号も2号も完成できなかった注文カードがあったけれど、自分でも他の人もカードを足すことができず。
2ラウンド終了時、3人とも手札に材料カードがあまり残っていない…

そして、3ラウンド目。
今回は、1号も2号も黙ってオーブンを見つめる(笑)。
2ラウンド目は完成できなかった注文カードがあって、しかも手札に材料カードがあまりないということは、オーブンに材料がいっぱいということ(笑)。
3人とも自分の注文カードとにらめっこ。

わたしは運悪く、手札の材料カードと注文カードが合わない。
そうなると、1枚出しては材料を補充…「チーズ1こ」とか「きのこ1こ」とかやってると、2号に「なんかセコい出し方」と言われる…うん、確かにセコい(笑)。
まとめてどさっと出して、ついでに注文カードも出したい…んだけど、それやると手札の補充の仕方によっては、注文カードが多すぎたり、材料カードが多すぎたりで、そのあとが難しい…
…ちくしょー、サラミとオリーブ一緒に出したいっ(笑)。

このラウンド、わたしは後手にまわってしまって、1号と2号がどんどん注文カード出す。
いい加減出したいっと思ったら、2号「たぶん足りないと思うけど」と言いながら、Pizza Bombasticaを出す!!
あー、出されてしまったー!!
しかもそこで、材料カードの山札もなくなる!
ゲーム終了!!

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1枚足りないっ…でもエビが助けに来てくれたっ(笑)

そして、ドキドキのオーブンオープン。
全員、1,2枚足りない…が続く。
自分で足すことができることもあれば、他の人に足してもらうことも。
他の人なら、ボーナスとして無条件で注文カードを完成した山に入れられるので、かなりオイシイのです。

そして出てきた2号のPizza Bombastica…「あー、1枚足りないー!!」と言ったら、1号が「よし、任せろっ、エビ1枚出すっ!そして、注文こっちも完成!」…この1枚が決定打。
完成したピザの数、1号5枚、わたし8枚…2号9枚!!で、2号の勝ち。
以下、わたし、1号でした。

いや、ほんっと楽しい!
ピザを焼いているというより、材料集めてるって感じだけれど、それでもオーブンを開ける瞬間がたまらないっ。
予想が当たると単純にうれしいし、予想が外れるとこれまた単純に悔しいけれど、そのおかげで完成できる注文カードもあり、で、「やったー!!」「だめだった…」「できたっ!」と終始大騒ぎ(笑)。

説明書だけ読むと、これでなんとかなるのかなぁと思いましたが、やってみたらすごく自然ですぐに理解できます。

ただ見た目よりも深いゲームとも思います。
手札を補充するのは、材料カードか注文カードのどちらかだけで、上限まで補充するというのが効いています。
材料ばっかりあっても、注文カード1枚だけだと完成させづらく、かといって注文カードばかりだと完成も難しい…この辺の匙かげんにRosenbergさんらしさを感じました。

1号は「おもしろかった。プラスのほうがおもしろいと思う。覚えているだけじゃ勝てないし、覚えていなくても勝てるかもしれないってのがイイ」、2号は「おもしろいなと思った。プラスのほうが好きだな。オーブン開けるときがどきどきして楽しい」とのことです。
これ、人数多いとどうなるのかとっても興味あります。

 

☆今日のありがとう☆
楽しいゲームができて、おもしろい映画が観れて、おいしいご飯(餃子を作りました)、今日はすっごくいい日でした。
気持ち上向きで今を乗り越えます!