紺碧のSpielplatz

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世界でイチバンの国(Länder toppen!)

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イチバンはどこだ?

一番高い山、一番小さい国…どのカードで勝負しますか?
上手く並べたカードで、誰がより多くのカードを集められるでしょうか?
一番多いか、一番少ないカードが勝利をもたらします。

No.246

・世界でイチバンの国(Länder toppen!)

・Matthias Jünemann作

・Drei Hasen in der Abendsonnne

・8歳から

・2人から6人

・時間…30分から45分

・日本語化…必要ですが、日本語版も出ていますし、色とアイコンで理解できます

Drei Hasen in der Abendsonneは、Johann Rüttingerさんが立ち上げた出版社です。Johann Rüttingerさんは、Drei Magier Spieleを立ち上げた方で、1985年には「3人の魔術師(Die Drei Magier)」でSpiel des Jahresの特別賞(Sonderpreis)Schönes Spielを受賞しました。
2008年には、Noris-SpieleにDrei Magier Spieleを売却し、そのあとDrei Hasen in der Abendsonneを立ち上げました。
Drei Magier SpieleもDrei Hasen in der Abendsonneも、丁寧に大事にゲームを作っているのが感じられるゲームばかりで、遊んでいてとても楽しいのです。
そんなわけで、Drei Hasen in der Abendsonneの新製品がでると、わたしは問答無用で購入してしまいます(笑)。

各プレイヤーは、紙テープと人数に合わせた枚数のカードをうけとります。
紙テープは自分の前におきます。
残りのカードは、よくきって裏返しにして積み重ねて山札とします。
紙テープの上には、その分野で1番多い(大きい)と思うカードを、紙テープの下には、その分野で1番少ない(小さい)と思うカードを裏返しにおきます。
カードをおかない場所もありますが、そのままでかまいません。

全員がカードをおいたら、紙テープの左上(面積)から順番にカードをおもてにしていきます。
そこにおかれたカードをすべて表にして、誰が1番多い(大きい)カードを出したか確認します。
1番多い(大きい)カードを出したプレイヤーは、カードをすべてもらいます。
次は左下(面積)で、ここは一番少ない(小さい)カードを出した人が、カードをすべてもらいます。
そのようにして、右下(1人あたりの国内総生産)まで行います。
カードのないところは、カードをおいたプレイヤーだけで行います。

カードをもらったプレイヤーは、少なくとも1枚は裏返しに積み重ねた自分の山におき、少なくとも1枚は表にして自分の前の大陸別の山におきます。
陸別におく時は、枚数が分かるように少しずらしておきます。
例外的に1枚しかもらえなかったら、どちらか選んでカードをおきます。

ジョーカーは、通常のカードと同じように裏返しにして紙テープの上か下におきます。
ジョーカーをおいたところのカードが表になったら、ジョーカーを出さなかったプレイヤー同士でカードを確認します。
ジョーカーを出したプレイヤーは、ジョーカーを表にして書かれた大陸を一つ選び、自分のその大陸の山におきます。

紙テープの右下(1人あたりの国内総生産)まできたら、ラウンド終了です。
山札から、各プレイヤーに新しく手札をくばります。
新しいラウンドを始め、人数に合わせたラウンド数を行い、ゲーム終了となります。

得点計算は…
・大陸別の山の得点
各プレイヤーは、大陸別に表にしておいたカードが何枚あるか数えます。
1番枚数が多かったプレイヤーが、枚数分得点がもらえます(たとえば、5枚だったら5点)。
他のプレイヤーは0点です。
それを大陸ごとに行います。
・裏返しの山の得点
各プレイヤーは、裏返しに積み重ねた山のカードの枚数を数えます。
その枚数がそのまま得点となります。
陸別の山の得点と、裏返しの山の得点を足して、1番多かった人の勝ちです。

 

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両極端を狙う(笑)

天気の悪い(…いつまで続くんだー・笑)午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
説明書を読むために箱を出しておいたら、2号が「Länder toppen!って、おもしろそうじゃん!」と興味を持ってくれたので、このチャンスを逃がすかっと超特急でルール確認(笑)。

ルールをざっと説明すると、1号も2号も「分かったような、分からないような…」…うん、これルールだけだとかなりぼんやりしてると思う。
なので、習うより慣れろ、で始める(笑)。

紙テープひろげて、カードをくばる。
紙テープみながら、カードを比べる…すると、2号「え、ちょっと待ってよ、これ、どれがどう強いか分かんない…」…そう、いわゆる「相場」みたいな手がかりが全くないので、いきなりとまどう。
1号が「平均とかあるといいけど…って、でも平均わかっても、他の人が平均以下ばっかだったら勝てるってこと…か」と言い、「そうだね、3人で遊んでるし、他の2枚より小さいか、大きいか…で決まるってことだよね」とわたし。

紙テープの項目は、面積、標高、気温、人口、平均寿命、1人あたりの国内総生産
カードを見ると、聞いたことあるけど、よく知らない国ばっか(笑)。
仕方がないから、カード同士の数字を比べて、大きいそうなの、小さそうなのって感じでおいてゆく。

そしてカードを表にする。
いきなり面積大きいで、1号が中国を出す(笑)。
「そりゃ、ここに出すよね…」と2号とわたし。
そのあとは、2号がいい感じにとってゆく。

世界で1番だと知っていれば、そのカテゴリーにおけばいいけれど、世界で1番じゃなくても他のプレイヤーが出したカードより多ければ(あるいは少なければ)勝てるというのがポイント。
人口で、他のカードより少なかったという理由でわたしはパプアニューギニアを出し、1号はナミビアを出す。
対して2号はルクセンブルクで勝つ…「えー、ルクセンブルクってそんなに少ないの??」と3人でびっくり(笑)。
「もうちょっといそうなのに…」「だよねぇ…」(勝手なイメージ・笑)

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もうちょっといそうなのに(笑)

1ラウンド目が終わって、2号がリード。
2ラウンド目は、なんとなく相場がつかめてきておもしろくなってくる。
しかも。

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こーれーは、落とせないっ!

わーい、日本が来たー!
これは絶対とらねば…
どこでとれるかなと見たら…日本の国内総生産は、ヨーロッパの国々と比べると意外に低め(それでも高い方ではあります)。
富士山は、エベレスト(笑)に負けるの知ってるし…
あ。
やっぱ、これか、平均寿命(笑)。
平均寿命高いに日本をしこむ。

そしてカードを表にしてゆく。
そして、平均寿命高い…「これは勝ったと思う!」と言いながらオープン!
1号は「あ、日本か…」2号も「え、日本…それじゃー、しょーがない」(笑)

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日本、イチバン!

そのあとの国内総生産少ないでは、1号が「これは勝たせてもらった」と言うので見たら…2号はカメルーン、わたしはマリ、そして1号は…北朝鮮!!
「あ、これは絶対負けたわ」「確かに」と2号とわたし(笑)。
「まったくミサイルばっかり作ってるから…」(笑)。

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これは笑った…

2ラウンド目終了で、わたしが抜け出す。
3ラウンド目は、3人とも気温で悩む(笑)。
「気温って結構大変だよね」「うん。難しいよ。平均ばっかりじゃない?」「フィンランドとか来たら確実にいけるけど、それ以外は全部普通だよねぇ」「アフリカの国だって似たり寄ったりだから、とれるかどうか分かんないし…」…気温は難しいで一致(笑)。

でも、面積はそんなに悩まない。
しかも、3ラウンド目でわたしはロシアがきたので、迷わず面積大きいにおく。
すると、2号が「えーっと、面積大きい国ってどこだっけ?中国はもう出たよね?」と言いながら、かべにはってある世界地図を見る(笑)!
「あったまいいー、その手があったか!」と言ったら、「あ…ロシア、まだ出てないね…」…バレちまった(笑)。
その会話を聞いていた1号も面積大きいにはカードをおかず、2号もおかなかったので、わたしはムダにロシアを出して勝つ(笑)。
「あー、ままが持ってたんだー」「地図チェックしてた時、バレたと思った」と言ったら、大笑い。

そして、平均寿命高いでは…わたしはオーストリア、2号フランス、1号イタリア…見事なヨーロッパの争い(笑)。
三か国とも80歳を超えていたけれど、僅差でイタリアの勝ち!

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ヨーロッパ人も結構長生き

へー、ヨーロッパ人って結構長生きなんだ…長生きはアジア人の特権かと思ってた(笑)。

国内総生産高いでは、1号が「これはもらった!」と言うので、見ると…ドイツ!!
2号もわたしも「それは勝つわ…てか、勝って欲しい」(笑)

そんなこんなで、勝ったり負けたりしながらゲーム終了。
勝ったのはわたし、以下1号、2号。
1号は「楽しかった!そんなに大きくないのに勝てたり、小さくないのに勝てたりしてゲームとしてもおもしろい。なにより勉強になるよ」、2号は「めっちゃおもしろいじゃん、これ。世界の国の知識も増えるし、すごくいいよ!」と、とても好評でした。

ものすーごく楽しいゲームです!
要は数比べなのですが、国という顔を持たせることで、具体的なゲームになっていると思います。
カードには、国名と国旗、地図がかかれているし、名前しか知らなかった国でもイメージがわきます。
そして、意外に高いとか低いという発見もあって、終始3人であーでもない、こーでもないとしゃべってました(笑)。

やりこむタイプのゲームではないので、ゲーマーさんウケは悪いと思います。
でも、いろんな国と出会えるゲームとしてはとてもよくできてるし、どのカードを表にして、どのカードを裏にするかというゲームの要素もちゃんとあります。
終盤になってくると、お互い誰がどれだけ表にして集めているか横目でにらみながらの熱い戦いでした(笑)。

日本語版も出ているようですが、アイコンと色で分かりやすくなっているので、日本語版でなくても遊べると思います。
へー、こんな国もあるんだーっと楽しんでください。

 

世界でイチバンの島はこちら

 

☆今日のありがとう☆
夫が早く帰ってきたので、チケットトゥライド(笑)!
「えー、またー?」と言いながらも付き合ってくれる1号、2号、ホントにありがとね。