紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ピクチャーズ(Pictures)

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2020年のSpiel des Jahres!

ピクチャーズは、簡単なルールで楽しめる短時間のファミリーゲームです。
それぞれの材料、積み木や、色とりどりのキューブや、くつひも、石と棒、あるいはシンボルカードをを使って写真を再現し、みんなが何を再現したかを当てるのです。

No.111

・ピクチャーズ(Pictures)

・Daniela und Christian Stöhr作

・PD Verlag

・8歳から

・3人から5人

・時間…30分

・日本語化…必要ありません

・Spiel des Jahres受賞(2020年)

2020年のSpiel des Jahres受賞です。
今回のSpiel des Jahreは、わたしとしてはめずらしくかなりリアルタイムで追ってました(笑)。
Spiel des Jahreに関しては、発表されればおもちゃ売り場で嫌になるほど宣伝してくるので、遅かれ早かれ結果を知ることになりますし、早く知ったところでメーカーによってはすでに品切れだったりするので、リアルタイムで結果を知ってもあまり意味はないのです。
あと個人的に、受賞してすぐよりも少し時間がたってから、あるいはクリスマス前になると値段が下がるので、それを狙っているというのもあります(笑)。

さて、ピクチャーズ。
写真カードはよくきって、4×4にならべます。
そのわきに、縦にアルファベットのタイル、横に数字のタイルをならべます。
写真選択タイルはすべて布袋にいれ、よく混ぜます。
各プレイヤーは、材料セットを1つ、えんぴつ、用紙をもらいます。
用紙には、各プレイヤーの名前を書きます。

1.各プレイヤーは、布袋から写真選択タイルを見られないようにして1枚ひき、裏返しにして机の上においておきます。
2.プレイヤーは、みんなで一斉に材料セットを使って、選択した写真をできるだけ忠実に再現します。
3.完成したら、用紙にどのプレイヤーがどの写真を再現したかを予想し、書き込みます。
4.予想し終わったら、確認します。
各プレイヤーが予想を発表してから、写真選択タイルを表にします。
予想が当たったプレイヤーは1点、当ててもらったプレイヤーも1人につき1点もらえます。
5.次のラウンドでは材料セットを変えて行います。

5ラウンド行い、1番得点が多かった人の勝ちです。

なんと説明書1ページ!!
しかもとても分かりやすく書いてあって、すぐ理解できます。
これはポイント高い(笑)。

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なにをどう使うか…

晴れたり曇ったりの不思議な天気の午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
それにしても写真カードの豊富なこと!
両面印刷だし、徹底的に遊んで欲しいという意志が感じられます(笑)。

1ラウンド目。
わたしは石と棒、1号はシンボルカード、2号はキューブのセットで作品作り。
石と棒だけで、いきなり扉が3つもならんだ写真を再現することに…じゃあ、扉を1つきっちり再現しようとしてみたら、他の写真に似てしまう(笑)。
ついつい再現する写真ばかり凝視してしまいますが、他の写真もきちんと見ておかないと気がつかないうちにそっちのほうが似てたりします。
なので、かろうじて扉が2つありそうな感じに並べてみましたが…

結果。
1号も2号も当ててくれなかった(笑)。
2号が「これだと思った」と言った写真を見たら、確かにそうだった(笑)。

2号も誰にも当ててもらえず、1号がシンボルカードから選ぶという難問だったにもかかわらず、うまく写真の特徴をすくい上げ、2号もわたしも当てる!

2ラウンド目
わたしは積み木、1号はキューブ、2号は石と棒のセット。
わたしのお題は、海辺の見張り台…これは日傘がポイントだ…といろいろ入れ替えてみたり、立ててみたり。
その作業は単純におもしろいです!

結果。
1号は当ててくれました。
2号が「えー、なんでー?」と言ったら、1号が「この三角、これ、日傘でしょ?」と…ありがとー、分かってくれて(笑)。

2号の作品は、運悪く似た写真が2枚あり、1号もわたしも違う方を選んでました。
1号は、写真の一部をとりあげたので、当ててもらえず。

3ラウンド目。
わたしくつひも、1号石と棒、2号積み木。
わたしは、くつひもで郵便ポスト…このくつひもがあまりいいものではなく、すでに曲がり癖がついているので、うまく作れない。
これって、作者さんの意図なのか、それとも予算の関係で安いくつひもにしたのか…
最後に上の飾りらしきものを懸命に表現してみる。

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これが郵便ポスト…

結果。
やっぱり1号が当ててくれました。
「この飾りみたいなので分かった」と1号が言ったら、2号は「えー、そんなとこまで見てない!!」…じゃあ見てよ(笑)。

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1号の作品

1号は写真を再現するよりももっと具体的に表現して、2号もわたしもすぐ分かりました。

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2号の作品

2号の作品、わたしは迷ったのですが、これがあれならこっちかなと思った方が正解(何言ってんだか分からなくてすみません・笑)。
ただ…1号もわたしも、なんでそこにそれをおく?それがないほうが分かりやすいと思うんだけど…と思う部分が(笑)。

4ラウンド目。
わたしシンボルカード、1号積み木、2号くつひも。
わたしは、女の人を再現しなければならなかったのですが…シンボルカードに当てはまるものが全然ない(笑)。
直接表現はできなくても、もうちょっと近い表現が欲しいーっと思いながら、3枚選ぶ。

結果。
今度は、2号が当ててくれる。
当たらなかった1号に、2号は自慢げに「これはさ、この意味で、これはこの意味でー、なんで分かんないの?」と説明。
ウチでは作った本人ではなく、当てた人が芸術作品の説明担当らしい(笑)。
1号の作品は、わたしは「もう絶対これしかない!!」とすぐわかったけれど、2号はどう考えてもムリやろそれっていうのを選ぶ(笑)。
2号の作品は…芸術的すぎて、1号もわたしも分からない(笑)。

5ラウンド目。
わたしキューブ、1号くつひも、2号シンボルカード。
わたしは割とコントラストがはっきりした写真だったので、キューブでも表現しやすい。
1号のくつひもは…似てるのが3つぐらいあってかなり悩む。
2号のシンボルカードは…全部で4枚、全部合わせればこれかなっていう感じ(笑)。

結果。
1号も2号も、わたしの作品は当ててくれました。
1号の作品は、2号が当てて、わたしははずれ。
微妙な高さの違いにちゃんと気がついた2号が「ほら、こっちのほうが高いじゃん!だから、それじゃないんだよ」と教えてくれました(笑)。
2号の作品は…誰も分からず(笑)。
「えー、お花だよ、このお花、毒ありそうじゃん」…ないです、その花。
…しみじみ正しい知識の共有は重要だと感じました(笑)。

結局、1号とわたしが同点で勝ち、2号は…2位(笑)?

ピクチャーズがSpiel des Jahreに選ばれたと聞いて、「また似たような…」と思った人は少なくなかったと思います。
確かに似たように見えるのですが、小さなしかけで「なるほど!」と思う要素がありました。
たとえば、写真を再現するという点。
絵を単語で表現したり、単語を絵で表現するというゲームはありましたが、写真を与えられた材料で表現するというのは、おもしろいなと思いました。
また、その材料がホントに様々で、これで何か作りたいと思わせる魅力がいっぱい!
しかも5ラウンド遊ぶと、全員がすべての材料で遊べるようになっているのです。
これは満足度高かったです。

難点をあげるとすれば、さっさと作品ができたプレイヤーは、他のプレイヤーを観察すればだいたいどのへんにある写真かが分かってしまうという点ぐらいだと思います。
忠実に再現しようと思うと、当然みんな何度も何度も視線を動かして写真を確認しますから。
それを見ていれば…まぁ、あのへんかな、ぐらいは分かると思います。

それでも、説明書は分かりやすいし、作る楽しさを味わえるし、みんなであーでもない、こーでもないとおしゃべりするきっかけになるし、あまりゲームで遊ばない人に対しても敷居が高くありません。
これは、とっても大事な点だと思います。

おもしろかったので、翌日また遊んだのですが、慣れてくるとお互い「この人ならこれをこうするだろうな」と予想できるようになるので、みんな得点しやすくなりました。
今度は、夫ととなりのトトロさんも誘って遊んでみたいです。

 

☆今日のありがとう☆
病院に保険証を忘れてくる!
気がついたのは、なんと夕方…焦って電話しようと電話を見ると留守電が。
病院からで、郵便で送ってくれるそうです…あー、すみません!
そして、ありがとうございます。