紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

2022年のSpiel des Jahresノミネート作品

そんな季節になりました!!

2022年5月23日に、Spiel des Jahres、Kinderspiel des Jahres、Kinderspiel des Jahresの推薦リストとノミネート作品が発表されました。
今日は、その紹介です。

まずはSpiel des Jahresとは何か、ですが、1979年に作られた「ボードゲームのオスカー」ともいわれる、有名な賞です。
審査員がいて、その人たちがいろいろ遊んで「これはよい!」と思ったものが推薦リストにのり、そこからノミネート3作が選ばれ、その中から1作品が大賞となります。
2001年にKinderspiel des Jahres、2011年にはKennerspiel des Jahresも創設されました。

ちなみに、Spiel des Jahresは、日本語でなぜか「年間」と訳されていますが、わたしは日本語として正しくないと思うし、違和感ありまくりなので、個人的にドイツ語表記をそのまま使っております(笑)。
ムリヤリ訳すなら、「今年のゲーム大賞」で、なんで「年間」なんでしょね。

さて、まずは子ども向けのKinderspiel des Jahresは…

ノミネートは…

クレバーキッズ(Auch schon clever)

子ども向けGanz schön clever

Wolfgang Warschさん作。
こちら、オリジナルのGanz schön cleverを子ども用にチューンアップ(笑)した紙ペンさいころゲーム。
そーいえば、Ganz schön clever記事に書いてないな…(そういうことを思い出すいい機会・笑)

 

クアック&コー / クアックスと仲間たち(Mit Quacks & Co. nach Quedlinburg)

金の鍋めざして、よーいどん!

こちらも、Wolfgang Warschさん作。
しかも、オリジナルの「クアックサルバー(2018年Kennerspiel des Jahres受賞)」を子ども用にチューンアップしたもの。
実は、つい最近発売されたのに気がついたので、注文したところでした(笑)。
これは、大賞発表(6月20日)前に遊んで記事にしたいです(やる気満々)。

 

魔法の山(Zauberberg)

ビー玉ころころ~

Jens-Peter Schliemannさん作。
ななめに設置されたボードの上にこまを置き、玉を転がして、こまを移動させる協力ゲームです。
どっかで見たことあるなぁと思ったら、「ウッドチャック」でした。
そう思ったのは、わたしだけではなくYou Tuberのお一人も「よく似てますが、ウッドチャックは競争ゲームで、Zauberbergは協力ゲームです」と言ってました(笑)。

 

推薦リスト入りは…

Die Villa der Vampire
Fröschis
Golden Ei
Honey

の4つです。
どれも日本語版は出ていないようですね。

 

そして、一般向けのSpiel des Jahresノミネートは…

カスカディア(Cascadia)

地形をそろえて、動物を配置します

Randy Flynnさん作。
六角形の地形タイルをならべながら、指定された動物チップをおきます。
すぐに理解できるルールでありながら、非常におもしろいです。
得点条件のカードがいろいろあるので、何度も楽しめると思います。

 

スカウト(Scout)

日本産のゲーム!

梶野桂さん作。
2021年のエッセンSpieltageでも人気だった作品。
カードの順番を変えずに、セットを作り、出したり、もらったりと、とてもおもしろいです。
ちなみに、BGGでは「カスカディア」より「スカウト」のほうが難易度が低いのですが、わたしは逆に感じました。
カードゲーム慣れしている人には、「スカウト」はそんなに難しくないのでしょうが、初心者に毛が生えた程度だと、カードの順番を変えないというのはかなり難易度が上がると思います。
でも、日本人作者の作品がノミネートは、すっごくうれしいです!
紹介記事にも書きましたが、遊んだとき「これ、絶対ドイツ人好きなヤツだ…」と思ったのですが、アタリでした(笑)。

 

・Top Ten

Aurélien Picoletさん作。
各自番号の書かれたカードを受け取り、お題に合わせてその番号の順位になるような話を作ります。
おもしろそうなのですが、最低4人からというのがネックかもしれません。

推薦リスト入りは…

世界の七不思議  アーキテクト 建築家たち(7 Wonders Architects)
マイ ゴールド マイン(My Gold Mine)
トレック12(Trek 12 Himalaja)
エコー ダンサー(Echoes Die Tänzerin)
Magic Rabbit
ことばのクローバー!(So Kleever)

です。

 

最後に、Kennerspiel des Jahres…

ノミネートは…

クリプティッド(Cryptid)

未確認生物を発見せよ!

Hal Duncanさん、Ruth Veeversさん作。
これは、オリジナルが2018年発売だけど、ドイツ語化されたのが2022年度だったということでノミネート作に入ったようです。
…のびたお蕎麦の出前って感じがなきにしもあらず(笑)。
とはいうものの、おもしろいと評判にはなりましたが、こちらで現物はほっとんど見かけませんでした。
ようやく見かけたので、注文したのですが…発表前に記事にできる…かな(笑)。
各プレイヤーは、それぞれヒントを1つもらい、なぞの生物を探し出します。

 

デューン インペリウム(Dune:Imperium)

Paul DennenさんDire Wolfさん作。
こちらも、オリジナルは2020年発売、ドイツ語化されたのが…というやつです。
…のびたうどん(笑)の出前…(まだ言うか・笑)
BGGの評価は、8以上と大人気です。

 

・Living Forest

Aske Christiansenさん作。
森の精霊となって、森を救うゲームだそうです。
絵が美しいけれど、結構高い…


推薦リスト入りは…

Khôra
ウィッチストーン(Witchstone)
アーク ノヴァ(Arche Nova)

です。

 

なんと、Kennerspiel des Jahresのリスト入りした6作品は、すべて日本語版が出版されているか、される予定!
…と考えると、日本のボードゲーム市場ってかなりゲーマー寄りに構成されているんでしょうか。
今回Kennerspiel des Jahresのリストに入ったゲーム、わたしは1つも遊んでませんでした(笑)。
相変らずSpiel des Jahresが基本みたいです(笑)。

というのも、わたしの場合、一緒に遊ぶのはほぼ家族のみ。
その家族は、特にボードゲームに興味があるわけではなく、ただわたしが「遊びたいー!」とわめく(笑)ので付き合ってくれているという状態なので、どうしても難しいゲームと長いゲームは避けることになります。
そのぶん、難しくなくておもしろいゲームを探すのはうまくなったのではないかと(笑)。

そういえば、先日、自分が好きなゲームの評価が低くて悲しいという意見を見かけましたが、わたしは全く理解できませんでした。
自分が好きなゲーム、それで充分じゃないですか!
このブログで紹介しているゲームなんて、たぶんゲーマーさんから見たら「なんでこんなのがおもしろいのか分からない」と言われるのばっかりだと思います。
でも、わたしは好きで、わたしは気に入って、わたしは楽しいと思う、だから紹介してる…それで充分(笑)!
だいたい、好きなゲームに出会えたって、めっちゃ幸運だと思うから、もうそれでモトとってると思ってます(笑)。

さて、Kinderspiel des Jahresは6月20日、Spiel des JahresとKennerspiel des Jahresは7月16日に発表です。
それまでに、どれが受賞するのか一緒に考えましょう!

 

☆今日のありがとう☆

その1
今日は午前中雨が降ったものの、午後はかろうじて降らず。
夕方、こんな雲が見えたので、たぶん明日はいい天気!

ピンクのわたあめ!

その2
ようやくネットで見つけた「クリプティッド」、残り3点だったのを注文して、さっき見たら在庫なしになってました。
ふふっ、どこかのだれかも「遊びたい!」と思って買ったのかなと思ったら、ちょっとうれしくなりました(単純)。

その3
Spiel des Jahresのリストにのったゲームを調べていたら、全部遊んでみたくなる…やばいっ!!
どうしようっ!
理性、カムバーック!!

その4
え?理性なんてあったの?って思った人、廊下に出なさい(笑)!

その5
このままネット徘徊してたら、ついついポチってしまいそうっと思っていたら、見てるそばからどんどん在庫なしになっていく…よかった、ウチ、破産しない(笑)。

その6
さぁ、今日も張り切ってゆきましょうっ!
るんるん♪♪♪