紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

タッジーマッジー(geschickt gesteckt / Tussie Mussie)

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花と記憶を束ねて花束を

「タッジーマッジー」では、花に花言葉を与えるというビクトリア朝の慣習を取り上げます。
花は、優美さと内密をあらわし、丁寧に束ねられた花束は情熱や友情を伝えることができます。
あなたは、花々のすばらしい世界に飛び込んで、あなたらしい花束を作り上げることができるでしょうか?

No.314

・タッジーマッジー(geschickt gesteckt / Tussie Mussie)

・Elizabeth Hargrave作

・Button shy / Frosted Games

・8歳から

・1人から2人

・時間…20分から30分

・日本語化…必要です

オビ湾さんのところで、Button shy / Frosted Gamesのカードゲームがどっさり紹介されていたので、悩みに悩んで2つ、「スプローロポリス」「サークル・ザ・ワゴン」を購入。
遊んでみたら、どちらもすっごくおもしろかったので、3つめとして「タッジーマッジー」も購入(笑)。
で、「タッジーマッジー」もやっぱりおもしろかったので、結局残りの3作品(「Auignon」「Liberation」「Hätte wäre wenn」)も先日購入してコンプリート…こうやってオビ湾サイドにおちてゆくのであった…

…じゃなくて(笑)。
このカードシリーズは、もともとButton shyが制作したカードゲームを、Frosted Gamesがドイツ語版として発売したものです。
「タッジーマッジー」も「スプローロポリス」「サークル・ザ・ワゴン」と同じく日本語化は必須です。
でも、そのぶんゲーム前に格闘(笑)するルールが少なく、すぐ遊べます(笑)。

カードはよくきって、裏返しに積み重ね、山札とします。
プレイヤーAは山札から2枚とり、プレイヤーBに見えないようにしてカードを見ます。
それから、1枚は表、1枚は裏にして、場にカードを出します。

プレイヤーBは、場に出されたカード2枚から1枚選んで、自分の前におきます。
表のカードはそのまま、裏のカードは自分のカードにしたら見てもかまいませんが、裏返しのまま自分の前におきます。

次は、プレイヤーBが山札から2枚とって、1枚は表、1枚は裏にして場にカードを出します。
プレイヤーAはどちらか選んで自分の前におきます。

また、自分の前におく時は、裏返しのカードは少し下げておきます。
表のカードは「花束」、裏のカードは「記憶」という意味になります。

これをくりかえして、各プレイヤーの前にカードが4枚並んだら、ラウンド終了です。
裏返しのカードを表にします(位置をずらさないように気を付けてください)。
カードの条件にしたがって得点を計算します。

これを3ラウンド行い、点数が多い人の勝ちです。

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花か記憶か…

天気の悪い午後に、2号とわたしでプレイ。
ルールは簡単だし、得点条件はカードに書いてあるので、すぐに始められる!
ちょっと時間ができた時にさくっとプレイできるって、ウチの場合かなり重宝します。

とはいうものの、2人とも初プレイで何が出てくるか分からないので、ちょっと戸惑う…でも、2枚のカードを見て欲しいほうを決めて、それを裏にするか表にするか…それだけ。
だから、サクサクすすむ…

…なのに、ゲームがすすむにつれ、2号とわたしは顔を見合わせて…「おもしろいじゃん!!」
そう、選択肢はたった2つだけど、表にするか、裏にするか、のヨミが熱いのなんのって(笑)。
3枚目をならべるあたりで、何を狙うかが見えてくるので、すでに「Rote Tulpe」と「Orchide」を持っているわたしは悩む。
2号もわたしも、花束が1枚、記憶が1枚…「Rote Tulpe」は赤い花のカードは1点になる。
「Orchidee」はハートが付いているので1点は確実、しかも好きな色に変えられる…

…散々悩んで、「Rote Tulpe」を花束、「Orchidee」は記憶にする。
2号は目に見えた点数(笑)が欲しかったらしく、ヨミ通り「Rote Tulpe」をとってくれる!
心で「おしっ」とガッツポーズ。

次は、2号。
2号もかなり悩む…「これ、どっちにすればいいのか分からないー」と言いながら、「Pfingstrose」を表にしておく…

…なんか、めちゃくちゃワナって感じもするけど、わたしはピンクを集めていたので迷わず「Pfingstrose」をとる。
「…だよねぇ」と言いながら、2号は記憶をとる。

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1点差で勝ち

表にしてみると…「Orchidee」をピンクの花にして、1点差でわたしの勝ち。
…かなり偶然だけで得点してたけど(笑)。

2ラウンド目。
さくっとコツをつかんだらしい2号が、裏読みをかさね、確実に自分が欲しいカードを確保。
…そうだった、わたしは2号にだまされるんだった…

…と気が付いたところで、時すでに遅し(笑)。
12対5と大差で負ける…衝撃すぎて写真撮り忘れ(得点は紙に書いたので残ってた・笑)。

3ラウンド目…流れは2号のまま(笑)。
わたしの手番で出るカードは「どちらもいらない」ばっかり…「Kamelie」なんてハートは1こついてるけど、「効果なし」…ひどい(笑)。
それを2号にうまく押し付けられ、その上次のカードは「アレンジメントにハートがなければ3点」とかね、もう全然つじつまの合わないアレンジメント完成(笑)。
負けたけど、なんとか2点差…2ラウンド目の12対5がいかに惨敗か分かる(笑)。

計算するまでもなく、2号の圧勝(笑)。

おもしろいってんで、そのまま2戦目。
カードの効果が分かってきたし、気心知れた仲(笑)なので、表におくか裏におくかの読み合いがますます激しくなる(笑)。

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偏りすぎ(笑)

1ラウンド目は、成り行きで、なんと2号は全部花束、わたしは全部記憶のアレンジメントになる(笑)。

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3点の記憶(笑)

紫の花が集まったけど、わたしのアレンジ、たった3点…対する2号は6点…なんでこんなに差がつくの(笑)?

2ラウンド目も、全然思い通りに行かない(逆に言うなら、2号はやりたい放題)…いいように2号のいらない花がわたしの前に並ぶ(笑)。
最後はヤケで、裏返しのカードをとったら「え?そっちとるの?絶対表をとると思ったのに」と言われたから、「だって、2号を信用したら絶対負けるもん」と開き直る(笑)。
「Rosa Rittersporn」でカードを入れ替えたけど、1点差で2号の勝ち。
信用しなかったのにやっぱり負け(笑)。

…こんな感じですすみ、3ラウンド目は説明するまでもなく。
第2戦も2号の勝ちでした。

少ないルールと、簡単な手順でよくもまぁこんなにおもしろいゲームを作ったもんだ!ってのが第一印象。
素直な(笑)わたしは勝てないゲームですが、でもこの雰囲気は大好き!
負けてもおもしろかったと思う楽しいゲームです。

表のカードは花束に、裏のカードは記憶になるという設定も、すごく分かりやすい!
実際に見える花で花束を作り、見えない花は記憶…それだけで雰囲気満点。
そして、カードを表におくか、裏におくか…自分が欲しいカードがあったら、やっぱり裏にしたくなるけれど、相手が欲しいカードも裏にしたい(笑)。
相手はどうくるかなと考えながらカードをおくのは、単純にワクワクします。

デザインもきれいで、遊んでいてホントに花に囲まれているような気分になります。
ちゃんと花言葉も書かれているので、お花の知識も増えますよ。

また、ソロでも遊べるようになっています。
…まぁ、わたしの場合は、まずは2号にリベンジですが(笑)。
気楽に遊んで欲しいゲームです。

 

☆今日のありがとう☆

その1
オリンピック…柔道がまたやってくれちゃいましたねー!
男女ともに金メダル!!
男子の100㎏級は、2000年の現井上監督が取って以来というのは意外でした。
ウルフ選手が小さな男の子のように涙があふれるのをみて、もらい泣き。
女子の浜田選手は、きりっとした感じがすてきだなと思いました。
淡々としているようでも、メダルが決まった後はぽろぽろで、いかに選手たちがそれにそれだけに打ち込んでいたのかを感じ、わたしもぽろぽろ(笑)。
お二人とも、本当におめでとうございます!

その2
柔道に限らず、2020年だと思っていたオリンピックが延期になり、また最初から積み直し、しかも開催されるかはぎりぎりまで分からなくて…そういう状態でテンションを保つのは、本当に難しいことだと思います。
ちょっとスポーツをかじっていたので分かるのですが、技術と心のバランスがうまくとれていないと、力って出せないんですよね。
試合がある日に照準をあて、そこで技術も心もトップになっているようにする…全然簡単な事じゃありません。
今回のオリンピックは、一部のマスコミがネガティブキャンペーンで煽りまくって本当に残念。
でも、わたしは全力で応援したいと思います。
日本の選手はもちろん、他の国の選手も。
明日も楽しみです!

その3
「明日も楽しみです」と書いてから、「あー、こんな気持ちになったのって、ホントに久しぶりだなー」と思いました。
これも、オリンピックのおかげです。
みんな、がんばれー!