紺碧のSpielplatz

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カルカソンヌ 南洋(Carcassonne Südsee)

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カルカソンヌの世界シリーズ

南の海…透き通る海が、橋でつながっている小さな島々に流れ込む…ここでは、働きものの島民たちが自然の恵みを収穫している。
海では魚をつかまえ、島ではバナナを収穫し、橋では貝を集める。
時々貿易船がやってきては、必要な物を買い取ってゆく。
その分、島民たちは豊かになるのだ。

No.229

カルカソンヌ 南洋(Carcassonne Südsee)

・Klaus-Jürgen Wrede作

・Hans im Glück

・7歳から

・2人から5人

・時間…35分

・日本語化…必要ありません

先日、1号に「久しぶりにまたカルカソンヌやりたいなー」と言われました。
ブログ始めてから、夫がZug um Zug(チケットトゥライド)にドハマりしてしまい、家族で遊ぶ時はほぼZuZですが、以前はよく「カルカソンヌ」でも遊んでました。

とはいうものの「カルカソンヌ」の記事にも書いたように、ウチはハウスルールで遊んでいるので、拡張もあるのに、ブログではそのルール説明すらしてません(不親切の極み・笑)。
でも、単体で遊べるAround the Worldシリーズがあることを思い出したので、1号の願いをかなえるべく、まずは南洋(Südsee)を出してきました。

タイルはよく混ぜて、適当に裏返しにして積み重ねておきます。
船タイルもよく混ぜて、裏返しにして積み重ねて山を2つ作り、上から4枚を表にして、ならべておきます。
バナナ、貝、魚は、大きいのが3点、小さいのが1点で、分けてわきにおいておきます。
漁船チップもわきにおいておきます。
各プレイヤーは、同色のこま(島の人)を4つうけとります。
スタートタイル(裏のCの文字に花や木が生えてます)を机の真ん中におきます。

手番がきたら、以下の順番で実行します。

1.タイルを1枚表にします。
今までおかれたタイルに、縦横のどちらかで接するようにおきます(ななめにはおけません)。
その際、タイルにかかれた島や海、橋がすべてつながるようにします。
つながらない場合は、おくことができません。

2a.今おいたタイルの上に、自分のこまをおくことができます(おかなくてもかまいません)。
あるいは、
2b.すでにタイルにおかれた自分のこまを手元にもどすことができます(もどさなくてもかまいません)。
戻したこまは、同じ手番で使うことはできません(タイルにおくことはできません)。
2aと2bは、一手番にどちらか1つだけ行うことができます。
両方行わなくてもかまいません。

3.おいたタイルによって島や、海、市場、橋が完成していたら…
収穫が行われます。
完成した場所にこまがあるプレイヤーは、かかれた生産物をうけとり、そこにあったこまがもどってきます。
もどってきたこまは、次の手番から使えます。

4.船で出荷します
表になった船から1つ選び、かかれた生産物を払って、船をもらいます。
船にかかれた数字が得点となります。

・島
島が完成すると、そこにこまがあるプレイヤーは、バナナがもらえます。

・橋
橋は、石か島、市場ではさまれると完成とみなされます。
そこにこまがあるプレイヤーは、貝がもらえます。

・海
海は、こまは寝かせておき、
→島や、橋でかこまれる
→船が1隻だけかかれたタイルをおく
と完成したとみなされ、そこにこまがあるプレイヤーは、魚がもらえます。
そのあと、つかまえた魚のうち1か所を漁船チップで隠します(2匹の場所があったら2匹の場所からおきます)。
これ以後は、ここで魚をつかまえても漁船チップで隠された魚はつかまえられません。
また、船が1隻だけかかれたタイルをおいた時、つかまえられる魚が1匹だったら、魚はもらえません。

・市場
オリジナルの修道院と同じく、周囲がぐるっとタイルで囲まれると完成とみなされ、表になっている船から1番得点の多い船がもらえます。

タイルか、船タイルがなくなったら、ゲーム終了です。
ゲーム終了時に、タイルの上にあるこまは…
・橋の上にあるこま…橋にある貝がもらえます。
・市場にいるこま…なにももらえません。
・海にいるこま…海にいる魚がもらえます。
・島にいるこま…その島のバナナがもらえます。

生産物は3つで1点となります。
船の得点と生産物の得点を足して、1番多かったプレイヤーの勝ちです。

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生産物のこまがかわいい!

天気の悪い日の午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
生産物のこまがかわいくて、気分だけは南の島(笑)。

ざっとルールを説明すると、散々オリジナルを遊んでいる1号2号はすぐ理解(笑)。
得点ボードがなくて、船を集めるというのが大きな違いだけど、タイルをおくのは全く同じだし。

序盤は、出たタイルをおける場所におく…ここはもう、完璧な引き運(笑)。
2号がひいたタイルは島で、スタートタイルの島とくっつけてあっさりバナナ収穫(笑)。
1号は橋…貝狙いでこまをおく。
わたしも橋…貝が欲しい(笑)。

オリジナルの道と違って、橋には貝がかいてあって、「石や島、市場ではさまれたら完成」とはっきりしているので、集めやすい気がする。
オリジナルの道は、なかなか終わらなくて気をもむので、このルールはうれしい。

1号はわりと島タイルが多く、バナナ農園主となる(笑)。
2号は漁師になって大漁をめざす。
わたしは、「南洋」の場合、なるべく細かく刻んだほうが船をとりやすいので、ちまちま完成させる作戦をとる。

運悪く(笑)バランスよくタイルが出てしまった2号は、あっという間に人手不足に陥り、市場が出たのにこまがおけない!
「あー、船がもらえたかもしれないのにー」…痛恨(笑)。
1号は、延々とバナナばかり収穫…島タイルばかり出てしまって、漁師になれない(笑)。
「バナナと貝ばっかりくるー、魚が欲しいのにー」と1号。

遊んでみると、バナナと貝はあまり苦労しないけれど、魚をつかまえるのが大変なのが分かる。
しかも、オリジナルの農民と同じく、海に関してはルールがめんどくさい。
だからウチでは草原ルールなしで遊んでるのにー(笑)。

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漁師さんは大変だ!

バナナと貝がいくつかたまってきたので、船をもらってみる。
1号も船をもらい、2号は…巨大な漁場がまだ完成できない!
わたしは小さい漁場がようやく完成して、やっと魚にありつく(笑)。
「魚つかまえるのって大変なんだね」「ホント大変だね」…思わぬところで漁師さんに感謝(笑)。

それでも、根性で2号魚を8匹もつかまえる!
「すごいじゃん、船もらえるんじゃない?」と言ったら、「もったいないから、まだかえたくない」と言って、自分の前にならべ始める(笑)。
確かに、かなり苦労したもんねぇ。
ちなみに、2号による「正しい魚のならべ方」はこちら(笑)。

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確かに釣り上げたように見える(笑)

市場タイルは3人ともめくったものの、まわりを囲むのに苦労…出てくるのが遅いと、もっと難しくなる。
意外に市場で船をもらうのは難しい。
まあ、簡単だったらますます引き運次第ってことになっちゃうけど。

そんなこんなで、タイルがなくなってゲーム終了。
計算してみると、なんと2号とわたしが同点で勝ち。
1号は、魚がとれなかったのが響きました。

オリジナルの「カルカソンヌ」は、2000年に発売され、2001年のSpiel des Jahresを受賞しています。
以後、拡張(本体に組み合わせて遊ぶゲーム)を出し続け、2013年に単体でも遊べる世界シリーズ(Around the World)としてこの「南洋(Carcassonne Südsee)」が出ました。
拡張が出るたびに新しいルールに振り回されていましたが、「南洋」では今までのルールで充分遊べるので、とても気楽に遊べます(笑)。

ただ、オリジナルの「でっかい街、作ったるでー!」という浪漫(笑)はありません。
むしろ、「南洋」ではちまちまと完成させて生産物を集めるほうが有利です。
もう、これは好みの問題です。
わたしはどちらも好きですが、海のルールだけはもっとすっきりして欲しいっと思いました(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
ひっさしぶりの青空。
…といっても、すぐに曇ってしまったけれど、少しでも青空が見えたことがうれしかったです。