紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ドン カルロ(Don Carlo)

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各国にスパイを送り込め!

ファミリーより重要なものはない…特に自分のファミリーは。
さぁ、その影響力を強めるのだ。
そのためには、カードを上手く組み合わせ、より多くの得点を得なければならない。
敵のファミリーを蹴散らすことができるか?
最後に上に立つのは誰だ?
AbsurdistanやSchwadronienをめぐる争いは、最後まで目が離せないぞ。

No.228

・ドン カルロ(Don Carlo)

・Wolfgang Kramer, Bernhard Lach, Uwe Rapp作

・moses

・8歳から

・2人から4人

・時間…25分

・日本語化…必要ありません

アマゾンにおすすめされて、名前といい、内容といい、おもしろそうだったので購入。
今、007にハマっている身としては二重にオイシイのです(笑)。

各プレイヤーは、同色のファミリーカード(って、なんか違うものを想像する…)25枚をうけとります。
ファミリーカードはよくきって裏返しに積み重ね、自分の山札とします。
そこから4枚を手札にし、他のプレイヤーに見えないように持ちます。

会計士を1人決め、紙に各プレイヤーの名前を書いておきます。
人数で決められた国カードを机の中央に表にして、数字の順におきます。

手番がきたら、スパイを国に送り込みます。
スパイの名前は極秘情報なので(でも、ボンドはいつも自分から名乗ってるぞ?)コードネームをつけます。
手札から、1枚以上4枚以内のカードを選び、左から右へ数字が増えてゆくようにならべます。
ならんだ数字がコードネームになります。

そして、そのコードネームの数字をすべて足します。
合計した数の国へ、コードネームのついたスパイを送り込みます。

1、1、6の3枚のカードを選ぶと、コードネームは116になります(161や611は不可)。
1+1+6で、送り込む国は8のChaotanienになります。

ひとつの国に、同じコードネームのスパイを送り込むことはできません。
その国にすでにスパイが送り込まれている場合、そのスパイのコードネームも見えるようにカードをおきます。
それから、その国にいるスパイの人数を自分のスパイも含めて数えます(コードネーム1つでスパイ1人)。
その数が影響力得点となります(自分も含めて3人いたら、3点)。

カードを3枚出し、そのカードが連番(0,1,2や1,2,3など)だった場合、ボーナスとして1点もらえます。
あるいは、3枚とも同じ数だったらボーナスとして2点もらえます。
影響力得点と、ボーナス点は、紙に記録しておきます。

カードを出し終えたら(スパイを送り込んだら)、手札が4枚になるように補充して、手番終了です。

もし、手札でどうしてもスパイを送り込めないときは、手札をすべて表にして自分の前にならべます。
それから、自分の山札から1枚表にして、スパイを送り込めないか確認します。
もちろん、コードネームを作るのは4枚までです。
それでも、できなかったら山札からもう1枚表にし、スパイを送り込めるまで繰り返します。
スパイを送り込めたら、得点を記録し、他のプレイヤーに見えないように手札を持ち直します。
手札が5枚以上ある場合は4枚にして、残りのカードを自分の山札に戻します。
3枚以下だったら、山札から補充して4枚にします。

山札をすべて表にしても、コードネームが作れなかった場合は、そのプレイヤーは以後パスします。
山札をすべて出し終えたら、そのプレイヤーも以後パスします。

プレイヤー全員が、スパイを送り込めなくなったらゲーム終了です。
各国にどのプレイヤーが何人スパイを送り込んだかを数えます。
1番多かったプレイヤーが、国の数字を得点としてもらえます。
1-3のEgoistrienは3点、9-12のSchwadronienは9点です。
すべての得点を合計して、1番多かった人が「ドン カルロ」と名乗ることが許されます(笑)。

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どの国を支配下にできるか…

天気の悪い午後に、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
1号はZampano(青)、2号はDonny(緑)、わたしはJames Coon(赤)で。

ざっとルールを説明すると、2人ともすぐ理解してくれる。
ルールが多すぎず、しかも理にかなっていると、説明するのもラク

まず、わたしから。
手札に1が3枚あったので、1-3のEgoistrienに1のトリオをおく。
2号は、Schwadronienに4と6をおく。
1号は、Absurdistanに1と5をおく。

序盤は、まだ手探り状態だし、手札を見ておけそうなところにおくという感じ。
実は、あとで序盤こそ重要だと気がつくんだけど。

手札は4枚だし、一番多くても4つの数字を組み合わせるだけなので、そんなに悩まない。
だいたい3人で遊んでいると、合計4と8の国がないので、そこでも選択肢が狭まる。

中盤ぐらいになると、選択肢は狭まる一方で、ボーナス点狙いでおきたい国があるのに、おけないことが増える。
そこで気がつく、「スパイの数が同数だった場合は、より先にスパイを送り込んだ人がボーナス点をもらえる」というルールの意味に。
序盤こそ、おけるとこにおくんじゃなくて、おきたいとこにおかないと間に合わなーいっ(笑)!

1号は、Schwadronienに通しを送り込み、わたしもあわてて送り込むけれど、時すでに遅し。
わたしは、カードを節約気味(笑)においたせいか、おいた数は多かったけれど、当然ボーナス点の低い国ばかりにおくことになる。
まず2号、それから1号、最後にわたしのカードがなくなって終了。

ボーナス得点は、1号が6点と9点、2号は5点と7点、わたしは3点(笑)だけとって、結局1号65点、2号43点、わたし52点で、1号ぶっちぎりの勝ち。

これはおもしろいってんで、そのままもう1回。
何度も書いているけれど、プレイ時間が短いとすぐさま再戦できる。
これは、ほんっと大きな利点。

2回目。
スタートプレイヤーは、2号。
2号は、Abrakadabriaに014をおく。
1号は、その上に14をおく。

わたしは、前回一番最初におく利点を見落としていたので、ボーナス狙いでまず9-12のSchwadronienにおきたかったけれど、手札4枚足しても9にならない(笑)。
なので、とりあえずEgoistrienに01をおく(またかよっ・笑)。

前回2号は、すぐに手札がなくなったので今回はちょっと節約していくらしい。
1号は、前回と同じくかなり派手目にカードをおいてく。
しかも、わたしがおこうとした国におこうとした組み合わせを、よりによって直前においてくれる(笑)ので、作戦変更ばかりさせられる(笑)。

それでも、わたしはSchwadronienに一番乗り(おしっ!)。
2号が5か国中3か国で一番乗りを果たし、残りはわたし…1号は一番乗りにはならなかったものの、重ねることで得点を増やす。
どっちが吉と出るのか…

今回も最初に2号の手札がなくなる。
1号は2枚、わたしは3枚カードがおけなくなって終了…これは痛いっ!

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ドン カルロの称号は1号に…

ボーナス得点は、1号が3点と5点、2号が7点、わたしは6点と9点で、合計1号58点、2号40点、わたし55点で、やっぱり1号の勝ち!
1号、ドン カルロの称号2つも獲得(笑)!

2号は勝てなかったので「すっごくおもしろいけど、もうやらないからっ(笑)」宣言をしていましたが、1号は「これ、おもしろいわ。いいじゃん」とのこと。
わたしも、すごく気に入りました。

システムとテーマがうまくかみあっているため、ルールを理解しやすいです。
コードネーム1つでスパイ1人というのが理解できれば、あとは簡単。
手札から選ぶのは、まさにどのスパイをどこに送り込むか考えるという感じで、楽しいのです。
できれば、007を作りたかったけど(笑)、7のカードはないので、できなかったのが残念(笑)。

何をしたらいいのか、何ができるのかがすぐ分かるので、遊んでいてどうしたらいいのか分からない状態にならないのもうれしい(笑)。
なので、初心者の方でも遊びやすいのではないかと思います。

また、ボーナス獲得に有利なように一番乗りするのは大事だけれど、それだけでは得点が少ないので、勝てないという絶妙なバランス!
じゃあ、重ねて得点っと思っても、重ねたいところには重ねられないことが多々でほんっと悩ましいのです。

ただ、マテリアルが…箱はしっかりしていて引き出しタイプなのですが、カードはエンボスなし!
箱にお金かけないで、エンボスして欲しかったー、これは。
せっかくMな気分(←マゾではなく、MI6のトップのMの意味です…って、007にハマりすぎ・笑)でスパイを送り込むのに、カードが安っぽいのが雰囲気壊します。
Amigoが作ったら、こんなことには…(笑)

あと、点数のつけ方ですが、わたしはネットで「各自が紙と鉛筆を持って得点をつける」のを見て、そっちのほうが手軽かなと採用しました。
なので、ウチではカードをおいた後に「えーっと、〇点」と全員で確認して、本人が自分の紙に書いておくスタイルで遊びました。
説明書にあるように、会計士を決めてその人が記録するのでもいいと思いますが、各自分担したほうが簡単だと思います。
また、最後にまとめて得点計算することも可能ですから、誰が何点取ったかは最後まで分からないほうがいいという方はそちらがおすすめです。

ちなみに、各国の名前…
・1-3 Egoistrien…エゴイストの国
・4 Abstrusien…難解な国
・5 Abrakadabria…アブラカダブラの国
・6 Absurdistan…とんでもない国
・7 Protzland…ケバい国
・8 Chaotanien…カオス国
・9-12 Schwadronien…やりたい放題な国
1号と2号は、国名を見てゲラゲラ笑ってました(笑)。

簡単なのに悩ましく、時間もかからないと、今のわたしにピッタリのゲームで楽しかったです。

 

☆今日のありがとう☆
直接は知らないと思ってた人からメールがきて、あのときいろいろ教えてくれてありがとうございましたと言われました(笑)。
メール読んでると、確かにわたし…でも、何を話したか全然覚えてない(笑)。
でも、よかった、ありがとうと言ってもらえるようなことを話してて(笑)。
過去の自分にありがとう!