紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

サンタシ(San Ta Si)

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今度は…高ければいいってもんじゃない(笑)

三つの塔の秘密

時は9世紀。
ヒマラヤ山脈のふもとのダリでは、山の背景である街の新しいシンボルとして三つのパゴダの塔が建てられることになりました。
そのために、この計画を実行できる建築家を2人探し出しました。
2人は協力して塔を建てますが、お互いに自分の建築スタイルができるだけ見えるようにします。
塔の外側をより多く建てた建築家は、国王の娘と結婚できるのです。

No.203

・サンタシ(San Ta Si)

Jacques Zeimet

・Zoch

・10歳から

・2人用

・時間…15分

・日本語化…必要ありません

「サンタシ」は、おもしろそうだと思ったけれど、値段と折り合いつかず(このパターン、昔からほんっと多いな、わたし・笑)。
ところが、在庫処分セールで安くなっていたのを見つけてしまって、つい購入(このパターンも多い…)。
でも、箱が大きすぎ(笑)。
今回、箱を開けた2号が「なにこれ?これだけしか入ってないのに、こんな箱大きいの??」と言ったけれど、まさにそう!
箱、半分で済むと思う(笑)。

土台と筒をならべます。
どちらのプレイヤーがどちらの色にするか決めます。

青のプレイヤーから始めます。
手番がきたら、自分の色とは関係なく、銀色か青の筒を1つ選んで土台にのせます。
パスはできません。

筒の上に同じ大きさの筒をのせる(積み重ねる)ときは、のせる筒より1つ大きいか1つ小さい筒がすでにおいてある場合のみです。
1つ大きいか1つ小さい筒がすでにおいてない場合は、倒れやすいため、のせることができません。

すべてのせ終わったらゲーム終了です。
横から見て、自分の色の筒がいくつ見えるか数えます。
見える筒の数が多いプレイヤーの勝ちです。

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さて、どこから建てる?

曇り空の午後、2号とわたしの2人でプレイ。
「わー、おもしろそう、これ」と、コンポーネントで2号のテンション上がる(笑)。
筒の色のせいか、宇宙みたいな雰囲気。

2号が青をとったので、2号から。
「自分の手番には、どっちの色の筒をのっけてもいいんだよ」と言ったら、「え、そうなの、ふーん」とちょっと戸惑う2号。
まぁね、普通自分の色のせたくなるよね(笑)。

2人ともちょっと悩んだけど、初回は一番大きい筒をとりあえずのせる。
「なんかさぁ、最初から細いのをのせようって気にはならないよね」
「確かに」
序盤は、あまり悩まずに適当にのせてる…ように見えて、実はわたしは「とにかく最後に見えたもん勝ちなんだから、最初のうちは相手の色で土台作りじゃ!」と思っておりました(腹黒・笑)。

なので、自分の手番に青の筒をおくことが多い。
2号は、一旦おいてみて「あ、これダメ」ともう一度やり直すことが多い(笑)。
そう、計算しておいたつもりなのに、意外にすこーんっと落っこちて(笑)全然見えなくなったりする。
それが相手の色ならやったー、だけど、自分の色だとがっくり(笑)。

相手の一回り小さい筒で土台を作って、次の手番に自分の色を積み重ねる!
これが決まると気持ちいい!
2号もその作戦に気がついて「あ、ずっるーい。もう青の筒そんなに残ってないのにー」と騒ぐ(笑)。
時すでに遅し(笑)。

7対6でわたしの勝ち。

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塔というよりロケット?

おもしろいってんで、すぐさま2回戦。
「とりあえずさ、一番大きいのをおいておけば、この2点は確保だよね」と言いながら2号は、まずはやっぱり一番大きい筒を土台にのせる。
青が先行なので、3つの塔のうち2つは青、1つが銀で始まることになる。

そのあとは、2人とも悩む…筒の大きさといい、高さといい、ホントによく考えてある!
今回もわたしは相手の筒で土台を作って、その上にのっかる作戦。
2号がどんどん高くしていくのを横目に、わたしは内側を青で固めた塔に銀を積み重ねる。

「あー、また見えなくなるっ」っと言いながら、すこーんと筒を落とす2号。
その上から、自分の色を落とすわたし。
「ずるいー」…言うと思った(笑)。
「だいたいさー、なんで青ばっかりおくのさ。銀色ばっかり残ってるじゃん!」と言うので、「だって、ルールにどっちの色おいてもいいって書いてあるんだもーん」と言ったら、「感じわりー」…確かに(笑)。

おもしろいのは、塔は3つあるのになぜか2人とも1つの塔に集中してしまう(笑)。
なんとか自分の色が見えるようにと集中しすぎて、「はっ、塔はまだあった!」と思い出すこと多々(笑)。
3つというのはホントよく考えてある!

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なぜか1つの塔に集中してしまう(笑)

結局9対8でわたしの勝ち。
2回とも僅差でした。

面倒なルールをそぎ落としたら、こうなりましたって感じのゲームです。
やってること、めっちゃシンプルだけど、読み合いが激しいです。
相手の筒も使っていいっていうのが、ミソ。
遊んでいる途中で、筒の大きさと高さを変えることで、ルールも減らせたんだと気がつきました。

横から見て、見える筒が得点になるということは、当然なるべく外側に筒をおきたい。
なので、外側の筒は低く、内側になればなるほど筒は高くして、視覚で分かるルールになっているのです。
しかも、いくら積み重ねたところで、筒には限りがある(笑)。
わたしは青で土台ーと思っていたのに、そのサイズの青がなくなって、結局自分の銀色を土台にする羽目に陥りました(笑)。
ホント、美しく設計されているなと思います。

完成すると、ちょっとしたオブジェクトみたいで、それも楽しい。
箱が大きすぎるのを除けば(笑)、とてもよくできたゲームだと思います。

ちなみに、箱の中身…

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上げ底どこの騒ぎじゃない(笑)

なんでこんな大きい箱にしたのか…場所とるっつーの(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
その1
ブログ始めて、今日で300日!
ここまで続いているのは、家族の協力(笑)と読んでくださるみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます。
その2
スランプ気味だったチェロ(ブログには全然書いてませんが・笑)、復活の兆し。
やめるつもりはないけれど、続ける気にもなれなくて、このところ結構もがいていたのですが、ようやく「ま、いいや、続けてみよっ」という気分になりました。
そう思えたことに感謝です。