紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

ローゼンケーニッヒ(Rosenkönig)

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薔薇戦争勃発!

向こうには白バラの紋章をつけたヨーク家、反対側には赤バラの紋章をつけたランカスター家…イギリス王をめぐる薔薇戦争開始である。
相手の出方をよみ、両プレイヤーは互いに領土を広げーできることなら1つにまとまった領土をー支配するために、剣カードをあやつる。
大逆転に導く勇敢な騎士たちも大活躍するであろう。
そして、新たなイギリス王が決まるのだ。

No.162

・ローゼンケーニッヒ(Rosenkönig)

・Dirk Henn作

・Kosmos

・10歳から

・2人専用

・時間…30分から40分

・日本語化…必要ありません

Kosmosの2人用シリーズ(Spiele für 2)の1つです。
真四角の箱がトレードマークで、調べたら1996年から始まったそうです。
小さいけれど、良作が多い印象です。

ボードを広げます。
ボードの王冠がある方のプレイヤーが白(ヨーク家)、ないプレイヤーが赤(ランカスター家)です。
各プレイヤーは、その色の騎士カードを4枚ずつ受け取ります。
剣カードはよくきって、各プレイヤーは5枚ずつ受け取り、表にしてボードの王冠の向きに合わせてカードをおきます。
残りのカードは、裏返しにして積み重ねて山札にします。
王冠こまをボードの中央におきます。
バラのこまはボードわきにおいておきます。

赤のプレイヤーから始めます。
手番がきたら、下の3アクションから1つ選んで実行します。
・剣カードを使う
・剣カードを山札からひく
・剣カードと騎士カードを使う
かならず1つ選んで実行します。
実行できない場合は、パスします。

・剣カードを使う
自分の前にならんだカードから1枚選んで、剣の指す方向にカード上に書かれた数(1から3)王冠こまを移動させ、そこにバラのこまを自分の色を上にしておきます。
使ったカードは捨て札にします。

・剣カードを山札からひく
自分の前にカードが5枚並んでいる場合は、このアクションは選べません。
4枚以下の場合は、1手番につき1枚山札から剣カードをひき、表にして自分の前におきます。
山札がなくなったら、捨て札をよくきって山札にします。

・剣カードと騎士カードを使う
自分の前にならんだカードから1枚選んで、剣の指す方向にカード上に書かれた数(1から3)王冠こまを移動させます。
移動させた先に相手のこまがある場合、騎士カードを使うとそのこまを裏返しにして自分のこまにすることができます。
使った剣カードと騎士カードは捨て札にします。

ゲームは…
・どちらのプレイヤーもパスした場合
あるいは
・最後のこまがボード上におかれた場合
すぐに終了となります。

得点を計算します。
上下左右(縦横)でつながっているこまの数を数えます。
ななめは計算しません。
そのこまの数の二乗が得点です。
たとえば、こまが左右に2つ並んでいたら4点です。
1つだけなら1点です。

すべて足して得点の多い人が勝ちです。

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ランカスター、がんばる(笑)

天気の悪い午後に、1号とわたしでプレイ。
昔何度も遊んだけど、覚えてないだろうな…と思ったのに、1号は「覚えてるよ。オセロみたいだったよね」…確かに(笑)。

赤のわたしから始める。
最初のうちはあまり悩むこともなく、なるべく固めるように剣カードを選んでは王冠を動かし、こまをおく。
悩むといっても、お互い手札は5枚だし、うち何枚かは使えないことも多く、長考はしない。

おけるところにおくって感じでサクサク進めたら、1号いきなり騎士カードを使って、わたしの赤バラを白バラにする。
そうすると、斜めにしかつながってなかったところがちゃんとかたまりに!!

思わず「うまいなぁ…」…いかん、わたしも少し悩もう(遅すぎ)。
…と思ったけれど、斜めのカードばかりでわたしの赤ばらは斜めにしかつながらない!!
ななめに3つ並んでくれても得点にはならないのにー。

そして、また1号は騎士カードを使って陣地を広げる…げー、なにそれ(笑)。
なんとなく騎士カードは最後に使うほうがいいかと思ってたけれど、よく考えたらこのゲームは突然終わりになる可能性もあるわけで。
…そうか、じゃあできるときに使ったほうがいいのか(今ごろ…)。
なので、わたしも使ってみる…ななめでてんでんばらばらを1つひっくりかえしたら…わーい、縦横でつながった!
これ、やみつきになる(笑)。

今回はボードほぼ半分の勝負になったので、こまがおけなくなるのが早かった。
1号が手詰まりになったので、わたしは最後の騎士カードで1号の陣地を分断して、自分の陣地を増やす。
「あ、ずりー、とられたー」…ふふん、まぐれだけど(自分で言うか)こういうこともある(笑)。
そんなわけで、わたしの勝ち(笑)。

ローゼンケーニッヒ(Rosenkönig)は、毎回遊ぶたびに「おもしろいっ!」と思います。
長考しがちなシステムを、少ないルールでうまくコントロールしつつ、ハードルまで下げてくれたので、全然難しくなく、誰でもすぐに遊べます。
悩むといったって、手札は最大5枚、ボードからはみ出ちゃうとか、もうすでにこまがあるとかで、選択肢はそんなに多くないのです。
動きをカードにしばられているのは相手も自分も同じで、行きたい場所に行くというより行ける場所に行くという感じになるので、相手の出方をよんでもできることはあんまりないとわたしは思います(笑)。
でもそのバランスが絶妙で、遊んでいてホント楽しいです。

時間もそんなにかからず、シンプルなルールで楽しめるとてもいいゲームだと思います。
機会があったらぜひ遊んでください。

 

☆今日のありがとう☆
ものすごい爆音でぷーをする2号…「そんな大きい音出したら、床に穴があくっ!」と言ったら、以後ぷーするたびに「ダイジョウブ、穴あいてないからっ!」…そこじゃないっ…んだけど、おかしくて笑ってしまった(笑)。
笑わせてくれてありがとう!