紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

モニュメント(Monuments)

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受験勉強中ではありません(笑)

多くの文明が霧の中から現れては消えてゆく…影響力を持たないままのものもあれば、高度文明を発展させてゆくものもある。
この時代が残したものは、今となっては遺跡と古代歴史家がまとめた記録のみである。

No.146

・モニュメント(Monuments)

・Stefan Risthaus作

・Abacus Spiele

・8歳から

・2人から4人

・時間…45分

・日本語化…必要ありませんが、モニュメントの名前を訳しておくと遊びやすいです

こちらも、師匠の金星くんのHPで見て購入。
おもしろそう!と思ったのに、届いたパッケージは思ったよりしょぼく、説明書もだらだら文章がやたら長くて「あにいってんだかわかりません…」(笑)…なので、魔窟の一部になっておりました(笑)。
さぁ、今回は魔窟脱出なるか(笑)?

ボードを広げ、各モニュメントにマーカーをおきます。
人数に合わせて、各プレイヤーに歴史家こまを配り、同じ色の早見表を渡します。
歴史家こまの1つは、得点マーカーとして得点表におきます。

3人でプレイする場合は、Ⅲのしるしがついたカードを抜き出し、箱に戻します。
4人でプレイする場合は、すべてのカードを使います。
カードはよく切り、各プレイヤーに5枚ずつ手札として配ります。
残りのカードは山札として、積み重ねておき、上から3枚表にしておきます。

表示カードは、モニュメントが2つかかれた面を表にして、アルファベット順にボードのよこにおきます。

手番がきたら…
・モニュメント(3アクション行う)
・歴史家(1アクション行う)
の、どちらかを選びます。

モニュメントの場合…
全部で3アクション行います。
4つのアクションを自由に組み合わせ、好きな順番で行うことができます。

1.1枚カードをとる(カード1枚=1アクション)
裏返しの山札か、表になったカードから1枚選んで、手札にします。
表になったカードから選んだときは、そのプレイヤーの手番が終了するまでカードは補充しません。
また、手札の枚数制限はありません。

2.モニュメントを建てる(モニュメント1つ=1アクション)
表示カードで、そのモニュメントがまだ建てられるか確認します(1つのモニュメントにつき、2つまでしか建てることができません)。
また、ひとりのプレイヤーが同じモニュメントを2つ建てることもできません(ひとり1つまで)。
違う種類であれば、各プレイヤーはモニュメントをいくつ建ててもかまいません。

建てたいモニュメントを1番最初に立てる場合…
手札からモニュメントのカードを2枚以上、自分の前に表にして出します。
カードは数字が見えるようにずらしておきます。
大きい数字を下におくのが有利です。
一度おいたら、順番を変えることはできません。
建て終わったら、表示カードを裏返し(モニュメントが1つしかない面)にします。

建てたいモニュメントを2番目に立てる場合…
手札からモニュメントのカードを3枚以上、自分の前に表にして出します。
カードは数字が見えるようにずらしておきます。
大きい数字を下におくのが有利です。
一度おいたら、順番を変えることはできません。
建て終わったら、表示カードを箱に戻します。
以後、このモニュメントは誰も建てることはできません。

3.モニュメントを大きくする(1アクション)
手札から、すでに建てたモニュメントを1つ選び、そのカードを自分の前に1枚以上出します。
何枚出しても、1アクションです。
すでにおいたカードの順番は変えられませんが、2枚以上出す場合は順番を決められます。

4.得点にする(1アクション)
モニュメントの種類に関係なく、同じマーク(船、兜、巻物)がついたカード2枚を捨て札にすると、自分の前に表にしておいてあるカードで同じマークがついたカード1枚につき1点もらえます。

また、モニュメントを選んだ場合は、3アクション行ったあと、同じマークがついたカードを2枚捨て札にすることで、1アクションを買うことができます。
アクションの購入はアクションには数えられず、購入できるのは1手番につき1回だけです。

歴史家の場合…
歴史家に記録を残してもらいます。
そのためには
・他のプレイヤーが1人以上、2枚以上のモニュメントを1つ以上建てていて
なおかつ
・プレイヤー自身が、歴史家こまを持っている
条件を満たしていなければなりません。

その条件を満たしていれば、プレイヤーは左隣のプレイヤーから記録を残します。
各プレイヤーの前にある2枚以上のモニュメントすべてから、1番上にあるカードを1枚ずつ集めます。
ただし、自分のモニュメントからは集めません。
集めた枚数を数え、自分の歴史家こまをその数字のますにおきます。
そのますにすでに歴史家こまがあったら、そのこまのうえにおきます。
そして、集めたカードをモニュメント別にし、その枚数ぶんモニュメントのマーカーを右に動かします。
モニュメントのマーカーが右に行けば行くほど、モニュメントの価値が上がり、得点になります。

もし、モニュメントのマーカーが右端まで到達し、なおかつマーカーを動かさなければならないことになったら、そのモニュメントを建てたプレイヤー2人のうち、より大きい数字のモニュメントカードを持っている人が2点、もうひとりは1点得点し、マーカーはそのままにします。

記録に使ったカードは、他の捨て札と一緒にしないで、別にしておきます。
歴史家を選んだ場合は、アクションを購入することはできません。

これで手番は終了です。

山札から表におく3枚を補充できなくなったら、その時点でゲーム終了です。
得点計算をします。

得点計算は…
・モニュメント
モニュメントごとに得点します。
そのモニュメントを建てたのが1人だったら、カッコの上の得点がもらえます。
そのモニュメントを建てたのが2人だったら、枚数が多い人がカッコ内の大きい数字、枚数が少ない人がカッコ内の小さい数字を得点としてもらえます。
枚数が同数だった場合は、より大きい数字のカードを持った人が多く得点します。

・歴史家
歴史家こまがおかれたます目の数字を足します。
それから、
1番大きい数字のます目におかれた歴史家にボーナスとして9点
2番目に6点
3番目に3点
足します。
同じますに2つ以上こまがある場合は、先におかれたこま(一番したにあるこま)から順番にボーナス点がもらえます。
使われなかった歴史家こまは、1つにつきマイナス12点です。

すべての得点を足し、1番多かった人が勝ちです。

 

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わたしの歴史家、踏んだり蹴ったり(笑)

くもり空の午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
3人なのでSemiramisカードをぬきとって、さぁ開始。

序盤は、みんなでカード集め。
ちょっとチケットトゥライド(Ticket to ride)に似ているかも。
何周かすると誰が何を集めているか、なんとなく予想できる。
わたしは最初からPharosの9があったので、気持ち(笑)それを集めるつもりで、他は集めやすそうなのを狙う。
個人的にはBabylonが好みだけれど、今回は全然まわってこない…

チケットトゥライドと同じく、動き出したのは2号。
だだーんと3枚(笑)Imentet…あ、それ、わたし1枚しかないからいいや(笑)。
3人なので、モニュメント1つにつき2つまでというしばりはそんなにきつくない。
なので、1号とわたしはそのままカード集め…

すると、2号はカードを2枚とって、再びモニュメント建設。
よりによって、わたしも集めていたAkropolis…しかも1枚は9のカード…わたしのAkropolisは8だった…
ということは、枚数で圧倒しないといけないわけで。
ところが、Akropolisは2号の手番では出てくるのに、わたしの手番では出てこない(笑)。
でも、こんだけ出てくるということは、1号は集めてないだろうとよんで、とりあえずAkropolisは保留。

次に建てたのは、わたし。
Petraの9が来たので、集めて建ててみる。
ついでに、なんとなく集まったBet Ha Mikdashも。
でも、なんとなく集まったというだけあって(笑)、最高点が7…それで建てようと思ったわたしはマヌケとしかいいようがない(笑)。
案の定、あとで9と8を集めた2号に建てられて、2位の得点しかもらえなかった(笑)。

チケットトゥライドでもそうだけど、手札をためまくって一気に走る(あるいは建てる)のが好きな1号は、いきなりモニュメント3つどーん(笑)。
わたしが2枚持っているKolossusを9のカード入りで建てた…うー、9はそこにあったのか…
これも枚数勝負になるわけね…

わたしは手札の確認だけで精一杯だというのに、2号は「そろそろ、歴史家やる!」…あ、そーだ、それもあった、すっかり忘れてた(笑)!
2号、いきなり9枚も集めて、9点確保。
1号も忘れてたらしく「じゃ、歴史家」…わたしも続こうと思ったけれど、場に欲しいKolossusのカードが(笑)。
1周あとで歴史家を出したけど、そのころには3枚しか集められず(笑)。

歴史家を使うタイミングが難しい。
マイナスは食らいたくないから、絶対使い切りたいけれど、どーせならそれなりに得点したい(笑)。
ついでにいうなら、自分が建てたモニュメントと同じモニュメントを建てているプレイヤーから召し上げたい(笑)。
自分のカードはとらないというのがミソで、ホント悩ましい!

歴史家の存在を覚えていただけあって(笑)2号は歴史家得点では一人勝ち。
わたしは…マイナスにはならなかったってレベル(笑)。
2号は、建てそこなったカードで勝利点も集め、いい感じに得点を増やす。
1号は、終盤山のような手札からぼこぼこモニュメントを建てる…しかも、2号やわたしがちまちま建てて歴史家が記録してくれたモニュメントまで建てる。
人の褌で相撲を取るとはこのことか(笑)。

わたしは、山札がきれる直前にぎりぎりで歴史家を使いきり、ゲーム終了。

Akropolisは、2号とわたしが建てたけど、残ったのはお互い1枚ずつで、9のカードを持っていた2号が1位の得点…ちっ。
Babylonは1号しか建てなかったけれど、歴史記録に4回出てきたそうで12点。
Colosseumでは、また2号とわたしの1枚勝負で、ここは9のカードを持っていたわたしが1位の得点。
1号は5つ建てたモニュメント中、3つ1人で建てていて、そこでごっそり得点。
2号は5つ建てたすべてが1号かわたしと重なっていて、得点回数は多いものの、あまり得点は伸びず…
節操なく(笑)7つも建てたわたしは、5つ重なっていたものの、2つは1人で建てていて、モニュメントの得点はトップ。

歴史家は、2号が20点とって、ボーナスの1位と2位も独占。
1号やわたしにダブルスコアで圧勝。
でも、結果は…わたしが勝ち、4点差で2号、3位に1号でした。

これ、遊んでみたら、「なるほど!」の連続で、とってもおもしろい!
やることは簡単だけど、歴史家だけでなく、モニュメントを建てるタイミングを見極めるのがめっちゃ熱い(笑)。
3人ともめずらしくわりと無言で遊んでいたけれど(特に2号)、頭の中はフル回転。
「いつ」っていうのがこんなに重いとは思わなかった(笑)。
3人で遊ぶと、同じモニュメントは2人までしか建てられないというしばりはそんなにきつくなくて、カードをため込んでも出遅れることはほとんどなく。
…って、これはチケットトゥライドと比較すると、かもしれませんが(笑)。

問題は、とにかく1にも2にも説明書。
もっと図を入れたら分かりやすくなるのに、いちいち文章でだらだら説明しているので、最終的に「何いってんだかわかりません」になってしまう残念な仕様(笑)。
誤解がないように一生懸命書こうとしているのは感じられるのですが、誤解する前に理解できなくて放置されてしまうタイプです。
書いている人もたぶんゲーマーで、「ゲームをしていて分からなくなりがちなところをきっちり補足しておきたい」と思って書いたんだろうけど…もう少し図で説明したら目で理解できたのになと思いました。

それからカード。
ペラペラでちょっと反り返ってる…made in USAだそうで。
カードの数字が見やすいように、真ん中だけでなく左右両はじに書いてあって、とても遊びやすくなっているのですが、なんせ紙の質が悪い。
すごくおもしろいゲームなのに、ここでも損してる気がします。

1号は「これ、いいじゃん!カードがもっと多かったらよかった」とのこと。
2号は「説明聞いた時はよくわかんなかったけど、やってみたら分かりやすかった。おもしろかったけど、カードもっとあったらいいのに」とのこと。
今度は4人で遊んでみたいけど…夫はムリだろな(笑)。

わたしのバージョンには、拡張が2つ(PergamonaltarとHändler,Helden und Gelehrte)入っていたので、今度はそれも入れて遊びたい!
さくっと遊べて、とってもおもしろいゲームです。

 

☆今日のありがとう☆
久しぶりに夫婦でアルバムを見る。
お互い年取ったねぇ(笑)。
いろんなことがあったけど、いつも一緒にいてくれて本当にありがとう。