紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

メナラ(Menara)

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Villa Palettiに似てるけど、違いますよ~(笑)

メナラの密林の奥深くで、きみたちは不思議な形の遺跡の一部を発見しました。
きみたちの探求心は高まります。
何千年も昔、ここには寺院が建っていたにちがいないのです。
その寺院はどのような姿をしていたのだろう?
復元することは可能だろうか?
きみたちは協力し合って作業を始めます。

古い壁の破片は奇妙なグリフ文字で飾られ、寺院の不可思議な設計図が発掘されました。
どうやらこの場所には、呪いがかけられているようです。
復元の際に少しでも間違うと、古い設計図の階層が増えるのです。
そうなると、完成させるために、もっと高い寺院を建てなければならないのです。

自分の指先に細心の注意を払い、畏敬の念から手が震えたりしてはいけません。
この難題に取り組むことで、君たちは成長し、古いメナラ寺院を見事に復元することができるでしょう。

No.123

・メナラ(Menara)

・Oliver Richtberg作

・Zoch

・8歳から

・1人から4人の建築家

・時間…45分

・日本語化…必要ありません

先日突然「ヴィラ・パレッティ」の記事を書いた理由。
それはこのメナラです(笑)。

ネットでメナラを見かけて、どんなゲームかなと写真を見たら「あ、なんだ、これ、ヴィラ・パレッティじゃん!」と思って、すぐさま消去(笑)。
ところが、金星くんのレビュー読んだら即「やりたいっ(笑)!」。
思いっ切り金星くんのレビュー通りの展開です(笑)。

柱は布袋に入れます。
布袋から柱を6本取り出し、キャンプに立てます。
床をすべて積み重ねておきます。
上から3枚床をとり、各床がお互いに接するようにおきます。
これが、土台となります。

階数カードを、難易度にあわせておきます。
設計図カードは、裏の文字の色に分けてよくきって、裏返しに積み重ねておきます。
難易度と人数に合わせて、各プレイヤーは布袋から柱を取り出し、自分の前におきます。

手番がきたら…

1.手元の柱とキャンプの柱を交換したかったら、好きな本数交換します。

2.設計図カードを1枚選び、表にします。
その指示通り、床にかかれた色と同じ色の柱をたてます。
もし、床が柱でうまったら、
A.その上に新しい床をのせる

B.新しい床を土台に接するようにおく
を選びます。

A.新しい床をのせる
床の山から、一番上の床を取り、設計図カードにかかれたマークに合わせて白い面か黒い面を選び、柱の上にのせます。
必ず3本以上の柱の上にのせます。

B.新しい床を土台に接するようにおく
土台に2か所接するようにおきます。
この場合は、設計図カードを裏返しにして、階数カードの横におきます。
これで、今までより1階高く建てることになります。

設計図カードの指示通りにできない場合は、設計図カードを裏返しにして階数カードの横におきます。
これで、今までより1階高く建てることになります。
また、キャンプにある柱を全部、布袋の柱と交換することができます。

3.布袋から柱をひく
たてた分だけ柱をひき、補充します。
これで手番は終了です。

寺院が壊れたら、その時点でゲーム終了です。
あるいは
・手番終了時に柱が補充できなくなったとき
・設計図カードがすべてなくなったとき
・床がすべて使われたとき
ゲーム終了となります。

ゲーム終了となったとき
・寺院が階数カードと同じか、高くなっていたら、勝ち
・寺院が階数カードより低かったら、負け
となります。
どちらの場合も、土台は階数に数えません。

 

天気の良い午後、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
とりあえず土台を作って始めてみる。
…始めてすぐ気がつく、偶然とはいえ小さい床ばかりおいてしまったので、柱を全部たてて床をのせようとしても、床が大きすぎてのらない!
仕方がないから、階数増やして土台を広げる…

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こじんまりしすぎ…

ある程度柱がたったので、難易度の高い設計図に挑戦…って、いきなり柱3本移動??
ムリ。
また階数増える。

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塔は1つにしないと上に行けないと学ぶ…

「基盤はある程度広くないと、上にいけないよね」
「てか、柱の色がかたよりすぎー!」
…結局わたしが壊して終了(笑)。

2回目。
「だからー、なるべく土台は大きめにしたほうがいいんだって」
「で、あと床は1枚の床の柱にのせるんじゃなくて、他の床の柱にものせたほうがいいよ」
…などなど、3人ともいっぱしの建築家気どりですが、今回も床に恵まれず、難易度がどんどんあがってゆく…

よりによって小さい床が柱でうまり、のせようとした床が真ん中に穴が開いてる(笑)。
「これ、全部柱ぬけちゃうんですけど」
「じゃあ、土台広げる?」
「そうするしかない…よね」

土台を広げることにしたけれど、それによって難易度またあがる。
しかも…いつのまにか床がもう2枚しか残ってない!!
「この2枚をうまく使っても、7階までいけないじゃん」
「…ホントだ。じゃあ、土台広げすぎた?」
「みたいね」

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床、使い過ぎ(笑)

それでも続けたけれど、2号が壊して終了。
2号「このゲーム、もうやんなくていいよ。つまんないし、こんなのできないって」
1号「そんなの、わかんないじゃん。もっと床同士をくっつけるようにしてやったらいいんじゃないの?」
「てか、これじゃー記事書けないから、もう1回遊びたいんだけど…」とわたしが言うと2号は「いいじゃん、できません、つまんねーって書けば?」…そうはいかないのよぅ(笑)。

気を取り直して3回目(笑)。
今回は土台も大きすぎず小さすぎず…なるべく広がる感じにおいてみる。
設計図をめくるまえに、柱の色を確認するのも忘れない(…実は、これよく忘れた・笑)。

2号はひたすら中級の設計図をめくる。
1号は中級と上級をまぜた感じ…わたしは、全部混ぜた感じ(笑)。
…と、2号が上級をめくる!
よりによって「床ごと移動」…

「できないじゃん!!」
…確かに。
一番上に床をおいたばかりで、そこには柱がない、ということは移動先がない!
「だから言ったでしょ、このゲームはできないって」と2号がいうと、「まだ始まったばっかじゃん。やってみないとわかんないじゃん!」とめずらしく1号がムキになる(笑)。
「いいよ、まだ3階が4階になっただけだし。がんばろ?」となだめるけど、前途多難…

ところが、そのあとはカードのめくり順と、床に恵まれる。
なぜか1号の手番で床がいっぱいになり、新しい床っていうパターンが多かったのだけれど、1号はバランスよくのせてくれて、そのあとも割と柱がのせやすい。
同じ階の床同士をなるべくくっつけるようにするのがポイントらしい。

条件の6階ができたところで、2号が「ねぇ、いつ終わるの?」
「手番が終わった時に柱を補充できなくなるか、設計図が全部なくなるか、床が全部なくなるか」と言うと、早速袋の柱を確認「あと5本だよ!これ、できんじゃない?」。
1号が初級の設計カードをめくり、柱をたて、わたしも同じように初級で柱をたてる。
そして2号も初級の設計図で柱をたてて…「あ、もう柱ないよ!!」

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完成!

やったー、できたー!!
1号はもちろん、あんなにぶつぶつ言っていた2号も大よろこび。
ものすごく達成感がありました。
あー、おもしろかった~!
金星くん、おもしろいゲーム紹介してくれてありがとう!

メナラは、みんなで何かを作る醍醐味が味わえるゲームです。
設計図や床、柱の出かたによっては、早い時点で終わってしまうこともありますが、だったらもう1回でも2回でもやればよいのです。
この記事を読んでも分かるように、プレイヤー同士の会話は多いです。
でも、そうしないととてもじゃないけど終了条件満たせません(笑)。
それがとにかく楽しいです。

なにより困難(笑)を乗り越えて、完成したときの満足感(笑)。
完成した寺院がもったいなくてなかなか片付けられませんでした(笑)。
ちなみに、完成した寺院を見て夫は「クリスマスツリー??」…まぁ、柱がろうそくに見えなくもありませんが(笑)。

拡張が出ているのも納得のおもしろさ。
「ヴィラ・パレッティ」に似てるがゆえに、わたしのようにはじいた方もいるかもしれませんが、ぜひ遊んで欲しいです。

 

☆今日のありがとう☆
予定が多くて忙しい日でしたが、1号がゲームで遊んでくれました。
1号も忙しいのにありがとね。