紺碧のSpielplatz

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ザ・キー 鍵 オークデール倶楽部殺人事件 オークデールクラブ殺人事件(The Key Mord im Oakdale Club)

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犯人は誰だ?

現在の捜査状況をきみたちに説明しよう。
有名なオークデール倶楽部で、恐ろしい連続殺人が起きたのだ。
その翌日非常に重要な映画賞の授賞式が行われる予定だったため、多くの有名人や俳優、女優、また賞を授与する主催者たちも滞在していた。
前日の盛大なパーティにまぎれて、凶悪な犯人たちは犯行に及んだのだ。
3人の招待客が殺されたため、パーティはすぐにお開きとなった。
3人の死体は、オークデール倶楽部の領地内の異なった場所で発見された。
倶楽部は、裕福な客のプライバシーを守ると称して防犯カメラを数か所にしか設置していなかった。
それゆえ、我々の捜査は多くの目撃者の証言に頼らねばならない。
3人の犯人はすでに逮捕済みである。
多くの目撃者の証言や鑑識による鑑定結果にも関わらず、警察は今のところどの犯人がどの殺人をおかしたのか疑問の余地なく証明することはできていない。
有罪にするためには、まずどの犯人が何時にどの凶器で殺人に及んだかを証明しなければならないのだ。
また、犯人がどこからどのゴルフカートで逃亡しようとしたのかも証明しなければならない。
それらがすべて証明されて初めて犯人を刑務所に送り込むことができるのだ。
きみたちのトップレベルの推理力が証拠を分析し、反論する余地のない証明を導き出すことを祈っている。

No.121

・ザ・キー 鍵 オークデール倶楽部殺人事件(The Key Mord im Oakdele Club)

・Thomas Sing作

・HABA

・8歳から

・1人から4人の賢い捜査員

・時間…20分

・日本語化…必要です

HABAの新製品として出ていて、「またExit系(笑)かな」と思ったのですが、何度か遊べるならいいかなぁと。
後で気がついたのですが、作者のThomas Singさんは、ザ・クルー(Die Crew)で2020年のKennerspiel des Jahresを受賞しています。
※Exit系とは、1度しか遊べないゲームのことです(笑)。

各プレイヤーは、ついたてと捜査ファイル、ペンを受け取ります。
情報カードはよく混ぜて、数字と色がついた面を表にして、机の上に広げておきます。
カード同士は重なっていてもかまいません。

情報カードには、目撃者情報カードと、鑑識情報カードがあり、鑑識情報カードには、腕時計情報カード、ナンバープレート情報カード、DNA情報カード、アリバイ情報カードがあります。

9本ある鍵のなかから1つ選びます。
その鍵の色が、今回の事件のカラーコードで、カードを選ぶ際その色のカードを選びます。
各プレイヤーは一斉にそれぞれカードを選び、そこにかかれた情報をもとに推理してゆきます。

事件が解決できたと思ったら、見つけたコードが解答ボードにあるか確認し、あったらその穴に今回の事件の鍵を入れ、正解かどうか確認します。
1番最初に正解したプレイヤーは、使った情報カードのなかで1番小さい数のカードを1枚戻すことができます。
全員確認し、正解した人の中で使った情報カードの数(目撃者情報カードは2点、鑑識情報カードは4点)を足し、1番少なかった人が最優秀捜査員となります。
同点が2名以上いるときは、使った鑑識情報カードが少なかった人の勝ちです。

 

説明書を読んだところで、すぐにやりたい!っと思って、1人でやってみました。
なんとか言語依存率を下げようとしたようで、ほとんどの情報がアイコンや絵で分かりやすくかかれています。
とはいうものの、情報量はやはり文章で書かれたカードのほうが多い気がします。

どの犯人がどの犯行に及んだのかが最後まで分からなくて、何度もカードを読み直し。
これかなっというのを選んで、解答ボードで探し、ちゃんと見つかったらとりあえずホっ(笑)。
鍵を差し込んで確認すると…正解!!
28点で「捜査員のマイスター!」だそうです。

そのあと、1号、2号、わたしの3人でプレイ。
説明してるっつーのに、ガマンできない2号は「分かった、ダイジョウブ、やってみよう!」と突っ走ろうとする(笑)。
とりあえずカラーコードに注意してね、カードは少なければ少ないほどいいからね、とだけ言ってスタート。

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手がかりを探すのだ!

わたしは2度目だし、アドバンテージあるよねーなんて思っていましたが、当然のことながら3人でやると、カードがどんどんなくなる(笑)。
1回目のときは、じっくり考えて「この情報が欲しいから、このアイコンがついたカードが必要」なーんて思っていたけれど、今回はしばらくするといくら探しても欲しいカードがない!

それもそのはず、1号も2号も「カードは少なければ少ないほどいいからね」というわたしのセリフは全く聞いていなくて、次から次へと手あたり次第にカードをめくっていたという(笑)。

当然さっさとコードを発見し、2人とも正解。
わたしは時間がかかったけれど、ようやくコード発見…不正解(笑)。
悔しかったので、もう1度めくったカードだけで考え直す…2度目のチャレンジは正解!

2号は1番乗りで40点、1号にいたっては…66点(!!!)。
「ソロヴァリアンテだったら、2人とも捜査員試験不合格で、もう1度やれってさ」と言ったら「えー、少ない方がいいって聞いてないもーん」…だから、言ったっつーの(笑)!
ちなみに、やり直しはしましたが、わたしは32点…1回目のほうがよかった(笑)。

1号が気に入ったというので、後日再戦。
2人だと当然のことながら、カードの減り方が遅い。
似たような情報ばかりが集まってしまい、「それは分かってるっつーの」と叫びながら捜査(笑)。
前回と同じく1号が「できた!今回は36点!」…ところが、見つけたコードは解答ボードにない(笑)。
「え…なんでだ?どこで間違った?」と言いながら、もう一度カードを見直す…ふっふっふ、前回のわたしの気持ちを知るがよい(笑)。

わたしはわたしで、出た情報をどう使えばいいのか分からず途方にくれる(おいっ)。
…これとこれって、矛盾してない?だって…あ、そっかー、矛盾してないわー(笑)。
…こんなことやってるから時間かかる(笑)。

「あ、ここで勘違いしたみたいだ…」と1号がつぶやくのを横目に「できた~!」。
解答ボードを確かめると…あった!
鍵をいれて確認すると、正解!!

わーい、快感ー(笑)。

そのあと予定があった1号は「帰ってきたら続きやるから、そのまんまにしといて!」と言って出かけて行きました(笑)。

その次の日、「リベンジしたい!」というので、1号とわたしで再びプレイ。
回数こなしたので、2人とも上達しているかと思いきや。
1号さっさとコード発見、しかも正解!
でも…42点(おいっ)
わたしはちょっと時間かかったものの、32点…どーしても30点以下にならなーい。

ザ キー(日本で発売されるなら、たぶんタイトルはザ キーになるのではないかと)は、何度も遊べる推理ゲームとしてとてもおもしろいです。
9パターンありますが、答えを覚えていることはほとんどないと思うので、同じパターンでも数回遊べると思います(特にわたしなら何度でも遊べます・笑)。
カードを探すのは、まさに手がかりを探すという感じですし、情報を組み合わせて正解を出すのは楽しいし、それが正解だったらもっとうれしいっ(笑)!

ただ、ソロプレイ感はたっぷりです。
ウチの場合あーでもない、こーでもないとぺちゃくちゃしゃべるので、そんなに感じませんが、ガチで遊んだらソロプレイど真ん中かも(笑)。
でも、推理が終わった後に、こうだった、ああだったとしゃべることはできると思います。
あるいは、何人かで一緒に推理したらおもしろいかもしれません。
特に、小さい子どもと遊ぶときは大人と一緒に悩むと楽しいと思います。

また、HABAらしく、Made in Germanyで内容物の質が高い!
鍵をプラスチックではなく木製にするこだわりはすばらしい!
ドイツ語だけでなく、英語も書かれているし、言葉は最小限にしてあるので、ちょっと英語が理解できれば充分遊べるのではないかと思います。

ザ・キーは現在2つ発売されていて、もう1つのRaub in der Cliffrock-Villa(クリフロック別荘の強盗事件)は難易度がStarter(初級)でMord im Oakdale Club(オークデール倶楽部殺人事件)はMedium(中級)です。
ということは、上級も出るのかな?

…と思っていたら、最近届いたspielbox 4.2020にザ キーの記事がありました。
評価は7/10点、秋に3つめのタイトルが出る予定で、難易度はMedium(中級)だろうとのこと。
すっごく楽しみです。

 

☆今日のありがとう☆
そんなつもりじゃなかったけれど、夕方1号が「ゲームやりたいなら、やろうか?」と。
えー、やってくれるのーっと大よろこびで、遊んでもらいました(笑)。
遊んでもらいながら「なんかさー、毎日ゲームやらないとダメな体になってきたかも…」と言ったら、「…それはまずいわ。学校始まったら、毎日はできないよ」…どっちが大人だか分からない(笑)。
でも、いつも遊んでくれてホントありがとね。

それから…Yさん お誕生日おめでとう!!