紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

もう乗れないよぅ(Einer geht noch!)

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まだもう1匹!

「SOS!!ボートが沈むー!ねずみが重すぎるんだよ!」とぞうが叫び、「何言ってんだ、おれさまがきりんを食っちまえば、ボートはずっと軽くなるだろうが!」とライオンはにやり。
「何騒いでんの?沈むってのも悪くないよ」とたこがぶくぶく。
きつねにしてみれば、なんだってかまいません、どっちにしろもう1匹は乗れると分かっているからです。
恋したシマウマたちだけが沈む夕日を優雅に眺めています…

No.105

・もう乗れないよぅ(Einer geht noch!)

・Paco Yanez作

・Zoch

・8歳から

・2人から5人

・時間…20分

・日本語化…必要ありません

送料無料にするためになんかないかなぁと物色していたら、「もう乗れないよぅ」が目に留まりました。
久しぶりにZochのカードゲームもいいかなと注文。
ルール読んでみたら…あぁ、やっぱりZochだった(笑)。

ゲームの目的は、ボートの積載量を越えないように自分の動物カードをならべ、港につれていくことです。
とはいうものの、ハプニング続出で目論見通りにはいきません。

まず、人数ぶん1から順番にボートカードをならべます。
積載量タイルを裏返しにしてよく混ぜ、各ボートに表にして1枚ずつのせます。
この数字が、このボートの積載量です。

各プレイヤーは、同じ色の動物カードを12枚もらい、裏返しにしてよく混ぜ、自分のまえに山札としておきます。
そこから3枚引き、手札とします。

ハートカードは、重ねてボートのわきにおいておきます。

「動物をのせる」
手番がきたら、手札から1枚選び、好きなボートにのせます。
その際…
・手札3枚のうち、1枚は裏返しにおき、2枚は表にしておきます。
・1つのボートに、3匹しか動物はのれません。
・積載量を越えていても動物をのせることはできます。
・1手番につき、カードは1枚出します。
・カードを出したあと、カードは補充しません。
に気をつけます。

全員が手札3枚を出したら、裏返しのカードを表にします。

「動物のアクション」
動物のアクションをボート1から順番に行います。
その際…
・アクションを行う動物が2匹以上いる場合は、軽い動物から行います。
・アクションを行うことによって、ボートに4匹以上動物がのることもありますが、動物のアクションではそれは可能です。
カップルになった動物のルールに注意してください。

カップルになった動物
同じボートに同じ種類の動物がちょうど2匹のっていると、その2匹は恋してカップルになります。
カップルになったら…
・その動物カードの持ち主は、ハートカードをうけとり、自分の前におきます。
カップルになった動物は、アクションをしません。
カップルは、他の動物のアクションを引き起こしません。
カップルは、他の動物のアクションの影響を受けません。

ねずみ
ねずみのいるボートにぞうがいたら、そのボートの積載量タイルをとりのぞき、新しい積載量タイルをおきます。
注・カップルになったぞうか、ねずみがいたら、このアクションは行われません。

きつね
ずる賢いきつねは、1番重い動物を隣のボートに移そうとします。
・動物たちの総重量がボートの積載量を越えていたら…
きつねのたくらみは成功で、1番重い動物が移動します。
でも、ボートにくじゃくがいたら、くじゃくが1番重い動物だと勘違いして、くじゃくが移動します。

・動物たちの総重量がボートの積載量を越えていなかったら…
きつねのたくらみはうまくいかず、きつね自身がボートから投げ出されます。
きつねカードは箱に戻されます。

注・ペアになった動物がいたら、このアクションは行われません。

さる
さるは、1番重い動物にけしかけて、残りの1匹を隣のボートに移動させます。
ボートに3匹以上いる場合は、残りの動物のなかで1番重い動物を移動させます。
ボートにさるともう1匹しかいない場合は、さるは何もしません。

1番最後のボートから降ろされた動物は、水に落ちるので、箱に戻します。
たこだけが泳いで港にたどり着けるので、たこは持ち主の元に戻り、持ち主は自分の前にたこを表にしておきます。

ライオン
ライオンは、ボートいる自分より軽い動物の中で1番重い動物を食べてしまいます(つまりくまとぞうは食べない)。
もし、その動物がカップルになっている場合、ライオンは何もしません。
カップルになったライオンは誰も食べませんし、ライオンはカップルになった動物も食べません。

港に到着
ボート1から順番に、重量オーバーしていないかどうか確認します。
ボートにカップルのねずみが載っている場合は、2匹で1の重さになります。
・重量オーバーしていない場合
たこ以外の動物は、無事港に到着できました。
動物たちは持ち主の元に戻り、持ち主は自分の前に表にしておきます。
たこは、ボートに長く乗りすぎて、乾いてしまったので到着できず、箱に戻します。
・重量オーバーしている場合
たこ以外の動物はすべて到着できず、箱に戻します。
たこは、自力で泳いで港に到着するので、持ち主の元に戻り、持ち主は自分の前に表にしておきます。

これで、1ラウンド終了です。
ラウンドが終了したら、
・各自の山札から3枚ひきます。
・使った積載量タイルは箱に戻し、新しい積載量タイルを表にしておきます。
・時計回りにスタートプレイヤーマーカーを動かし、スタートプレイヤーを交代します。

これを手札がなくなるまで繰り返します。
手札がなくなったら終了、港に到着した動物(自分の前にあるカード)の重さと、ペアカードの数を足して、1番得点が多かった人が勝ちです。

 Zochの説明書って分かりやすそうで、実は分かりにくい。
読み終わった時、もやっとするというか。
「もう乗れないよぅ」も、特殊カードの説明がぐだぐだ…

 

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無事港につけるのは誰?

天気の良い午前中に1号、2号、わたしの3人でプレイ。
手札は3枚だし、あんまり悩むことなくひょいひょいと手札を出す…積載量の多いところに重い動物っていったって、そんなんみんな考えるし。
特殊カード(ねずみ、きつね、さる、ライオン、くじゃく)をうまく使いたいとは思うけど、使いたいときにはたいてい手札にない(笑)。

1ラウンド目は、みんな手探りって感じで適当にカードをおき、しかでカップルになったのでハートカードをもらう。
でも、カップルになっても積載量越えてたら、みんな沈んじゃう…タイタニックですか(笑)?
1号はうまくシマウマを港に運びました。

2ラウンド目。
今度はちょっと積載量が増えた!
でも、手札には割と軽めの動物が…積載量越えそうなところにあえてたこをおいたのに、積載量越えずに、たこひからびる(笑)。
…でも、ひからびるぐらいなら最初からボート乗らなきゃいいと思うんですけど(笑)。
相変わらずカップルになってハートカードはもらったけど、動物本人(?)は戻ってこない…愛だけ残されてもねぇ…まぁ、ないよりましか(笑)?

2号は重い動物をなんとか港へとがんばり、1号はうまく立ち回って動物を港にどんどん運ぶ…わたしは、よんだつもりが逆によまれて、沈んでばっかり。

3回遊びましたが、1号が2回勝って、わたしが1回勝ちました。

うーん、いかにもZochのカードゲームという感じ…
上にも書きましたが、わたしにとってZochは説明書がいまいちなことが多いです。
一生懸命説明してくれているんだけど、ちょっとピントずれちゃってる、みたいな。
そしてカードゲームの場合、何かが足りないなぁと思います。
遊んでみて「あー、なるほどね!これはおもしろい」と思う瞬間がないことが多いのです(もちろんそうではないのもありますが)。
今回は特殊カードの処理がめんどくさくて、残念ながら楽しいと思う余裕がありませんでした。

特殊カードが多いから、大人向けなのかなと思えば、図柄は子ども向けで、アンバランスな気がします。
特殊カードの効果に慣れたら、もっとおもしろくなるかもしれません。
たぶん、4人以上で遊んだほうが楽しめるのではないかと思います。
機会があれば、4人以上で試してみたいです。

ちなみに原題の"Einer geht noch!"は、どっちかっていうと「もう1匹乗れる!」「もう1匹!」「まだ1匹いける!」ぐらいな感じなので、「もう乗れないよぅ」はちょっと違う気がします。

 

☆今日のありがとう☆
平日だというのに、突然夫が「今日、夕飯のあと、できればボードゲームやりたい」と言い出す!
ホントに??よろこんでー!!
いそいそと準備してます。
一緒に遊んでくれてありがとう。