紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

アサラ(Asara)

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アサラ…塔の街

旅人たちよ、ようこそ!
塔の街、アサラの門が開かれます。
勇気を持って門をくぐりぬければ、宮殿からの特別な命により建てられている石膏の白い壁、そして金色の丸屋根の塔の数々をかかえる街がいくつもある魔法のような世界にたどり着きます。
豪華な街のいたるところにクレーンが立ち並び、塔の先端の作業を行っています。
重い材料を目のくらむような高さに運ぶ飛行装置は、遠くからでもよく見えます。
カリフからの国をより美しくするための競争への招待は、国内のみならず国外でも評判になっています。
さぁ、ここまで来たのですから、他の建築家に負けないようなすばらしい塔を建てるのです!

No.100

・アサラ(Asara)

・Michael Kiesling und Wolfgang Kramer作

・Ravensburger

・9歳から

・2人から4人の建築家

・時間…45分

・日本語化…必要ありません

久しぶりにちょっと古いゲームです(笑)。
実はこのゲーム、対象年齢以下の1号と遊んだゲームのひとつ(笑)。
当時はとにかく遊びたい気持ちが荒れ狂っていて(笑)、対象年齢無視で次から次へと遊んでいたのですが、当然いろいろトラブルも発生…なので、試してみてムリそうだったらルール減らすとか、はたまた途中でやめちゃうとか、試行錯誤してました。

でも、このアサラは対象年齢以下の1号があっさり理解して一緒に遊べてしまったゲームのひとつ。
しかも、途中で2人同時に「ねぇ、これ、すごいね!おもしろい!!」と感動までしちゃったという(笑)。
そんなわけで、思い入れがあるゲームです。

説明書の図を参考にボートを組み立てます。
土台タイル、中間タイル、窓タイル、てっぺんタイルをそれぞれ分けて、よく混ぜて裏返しにして決められたところに重ねておきます。
そして、その前にある市場に表にして並べます。
ラウンドマーカーを決められた場所におきます。
各プレイヤーは、同じ色のついたてと得点マーカーを受け取り、得点マーカーは0におきます。
スタートプレイヤーはカリフタイルと、20アサラを受け取ります。
スタートプレイヤーの次のプレイヤーは21アサラ、その次は22アサラ…とアサラを受け取ります。
買い付け人カードはよく混ぜて、人数に合わせてくばります。

手番がきたら、
1.買い付け人を送る
2.アクションを行う
を行います。

1.買い付け人をおく
市場、銀行、建築のあいている買い付け人カード置き場に買い付け人をおきます。
その際
・まだ買い付け人がいない場合は、どの色の買い付け人でもかまいません。
・すでに買い付け人がいる場合は、同じ色の買い付け人1枚か、同じ色の買い付け人がない、あるいは出したくない場合は、買い付け人カード2枚を裏返しにしておきます。

注・市場だけでなく、銀行、建築でも、同じ色の買い付け人をおきます。

2.アクションを行う

・塔を購入する
買い付け人カードをおいた市場から欲しい塔を選び、購入します。
塔には金の飾りがついたものとついていないものがありますが、値段は同じです。
値段は塔の色によって決められています。
アサラを払って、塔を自分のついたてに持ってきます。

・建築
ボードの中心の塔を建てる場所に買い付け人カードをおきます。
建てる塔のタイルの数と同じ数字の場所に買い付け人カードをおき、アサラを払います。
それから、ついたての横に塔を建てます。
塔を建てる時は少なくとも、土台とてっぺんがなければなりません。
すでに建てた塔でも、中間タイルと、窓タイルはあとから入れることができます。
同じ色の塔を2つ以上建ててもかまいません。
同じ色の塔でも、一度建てた塔は途中で建て替えること(タイルの入れ替え)はできません。
塔を建て終わったら、ついたてから出して使ったタイルの数ぶん得点がもらえます。

・銀行
12、10、8アサラの銀行は、最初におかれた買い付け人と同じ色か、同じ色がない場合は買い付け人カード2枚を出して、アサラをもらいます。
5アサラの銀行は、どの色のカードでも1枚裏返しに出せばもらえます。

・わいろ
スパイにアサラを払って、塔タイル1種類の山札から1枚好きなのを選ぶことができます。
塔タイルのどれか1つを選び、その山札から1枚選び、それを他のプレイヤーに見せてついたてにおきます。
決められたアサラを払います。

・カリフタイル
カリフに買い付け人カードをおくと、カリフタイルがもらえます。
カリフタイルを持っているプレイヤーが、次のラウンドでスタートプレイヤーとなります。

全員の買い付け人カードがなくなったら、ラウンド終了です。

ラウンド終了時に得点を計算します。
得点は
・建築した塔の数(ついたてに入っている塔は数えない・高さは関係ない)
・建築した塔についている金の飾りの数
・カリフタイルを持っているプレイヤーには1点
もらえます。

得点を計算したら、
・買い付け人カードをすべて集めてよく混ぜ、人数に合わせてくばる。
・市場のあいているところに、塔タイルを表にしておく。
・全員に20アサラをくばる。
・前ラウンドで獲得したアサラと塔タイルは、そのままついたてにおいておく。
・ラウンドマーカーを1つ進める。
・カリフタイルを持っているプレイヤーから始める。

これを計4ラウンド行い、ラウンド終了得点を行います。
それから、最終得点を行います。

最終得点
・同じ色の塔で1番高い塔と2番目に高い塔を建てたプレイヤー
・全色で1番高い塔、2番目に高い塔を建てたプレイヤー
・1番多く塔を建てたプレイヤーと、2番目に多く塔を建てたプレイヤー
・10アサラに対して1得点

すべてを足して1番得点が多かったプレイヤーの勝ちです。

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高さだけではなく、いくつ建てたかも重要

それにしても、Ravensburgerの説明書って分かりやすい…最近の説明書はすぐに頭に入ってこないのばかりで、わたしの脳みそのせいかと思っていたのだけれど、そうでもないかもしれない…とかすかな希望がわいてきた(笑)。

めずらしく家でごろごろしていた1号、2号をつかまえ、1号、2号、わたしの3人でプレイ。

まずは市場を見て、金の飾りのついているタイルを探す…うーん、黒の中間と、白のてっぺん…土台はどれも普通の…となると、とりあえず黒の中間かな…
土台とてっぺんは、1つの塔につき1つずつで完成だけど、中間はいくつあってもいい。
ということは、中間の市場の買い付け人の色は、自分の手札に多い色だといいわけで。
…って、そんなことみんな考える(笑)。

白い塔は1番高いので、気持ちちょっと安い(笑)黒い塔の中間で始めてみる。
2号は「茶色って安いんだよねー」と言いながら、茶色の塔を集める。
1号は…白を買ったと思ったら、緑買ったり、黒買ったり。
なんと、1ラウンド終了時までにはわたししか塔(黒と緑)を建てなかったという…

白い塔は、最終得点で高得点できるのですが、コストがかかり集めるのに一苦労。
ラウンド終了時の得点では、金の飾りといくつ塔を建てたかが得点になるだけで、高さは全然関係ないのが効いています。
ついつい高くしたくなるけど、高くするより塔の数を増やした方がラウンド終了時には点数になるのです。

…と説明しといたのに、2号はどこまでも茶色の塔を伸ばしてゆく…ゲーム終了時に1号もわたしも茶色の塔を建てなかったと気がついた2号は「なんで茶色建てないの?安いのにー」…さすがバーゲンハンター、目の付け所が違う(笑)。

第2ラウンドでは1号が2つ(白と赤)、2号が1つ(当然茶色)の塔を建て、わたしも1つ(白)追加。
わたしの白は土台とてっぺんだけだけど、両方に金の飾りがついているので、それだけで3得点!
金の飾りがないと、どんなに高い塔でもラウンド終了時には1点しかもらえないのです。

第3ラウンドでは、2号がスタートプレイヤー…ここで、わたしが全く持っていない色の買い付け人を中間の市場におかれてしまう…どうしよう!
…と悩んでいたら、1号に中間の緑、しかも金の飾り付きを取られ、手も足もでない!
仕方がないので、発想の転換、塔を増やす(笑)。
赤い塔は、土台もてっぺんも市場にあったので、それを購入。
建築もして、塔4つにしました。

第4ラウンドも、わたしの買い付け人がかたよっていたので、思い通りに買い付けができない!
1号、2号はかなりアサラがたまったようで、どんどん購入、対するわたしは常にカツカツ、建築費用を計算して購入するレベル(笑)。

結果は、わたし、1号、2号でした。
わたしと1号は4つ塔を建てたのに対し、2号は2つだけ…ただ、その2つは1番高いのと2番目に高い塔だったので、高い塔ボーナスは2号がすべてかっさらう(笑)。
いずれにせよ、第1ラウンドで1号、2号は塔を建てなかったのが痛かった(わたしはラッキーだった・笑)。

それにしても、やっぱりおもしろい!
言語依存が全くないコンポーネンツで、しかもとても分かりやすいです。
母語が異なる人同士でもすぐ遊べるっていいなぁと思います。

買い付け人をおいた場所のアクションを行うのに、カードの色のしばりをつけたのは、ホントなやましい…そして救済策として2枚出しとか、至れり尽くせり(笑)。
勝ちそうだ、負けそうだ、となっても、最後まであきらめないで遊んでしまいます。
そして、遊び終わった後「あー、ボードゲームしたー!」って気分になります(笑)。

ちなみに、アサラは2011年のSpiel des Jahresにノミネートされています。
受賞はクゥワークルですが、わたしはアサラのほうが遊んでいてずっと楽しいと思います。

 

☆今日のありがとう☆
これで100!
これは、師匠である金星くんと金星くんのご家族、なんだかんだいいながら一緒に遊んでくれるわたしの家族、そして読んでくださるみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます!