紺碧のSpielplatz

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ヴァイキングの谷(Tal der Wikinger)

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ヴァイキングは樽でボーリング!

ヴァイキングの谷では年に1度、樽ボーリング大会が行われます。
きみたちは大会に参加できるぐらい勇敢かな?
桟橋のいい場所をキープするには、倒すべき樽を倒し、いいタイミングでその場所にいなければなりません。
仲間とうまく戦った者だけが、たくさんの金貨を奪い、自分の船にためこみ、勝利したヴァイキングとして船出できるのです。
勇敢さ、器用さ、そしてなにものも恐れない気持ちが重要です。
でも、桟橋でやりすぎたら海にドボン、そうなるとすっからかんですよ。

No.99

ヴァイキングの谷(Tal der Wikinger)

・Wilfreid und Marie Fort作

・HABA

・6歳から

・2人から4人の勇敢なヴァイキング

・時間…15分から20分

・日本語化…必要ありません

・Kinderspiel des Jahres受賞(2019年)

全然買うつもりはなかったのですが、ブログを始めて改めてSpiel des Jahresについて調べていたら、当然Kinderspiel des Jahresも気になってつい(笑)。
ちなみに、日本語ではSpiel des Jahresを「ドイツ年間ゲーム大賞」と訳すこともあるようですが、意味としてはちょっと違う気がします。
Spiel des Jahresのdes Jahresは、das Jahr(年)の所有格で、年間の意味はないです。
Car of the yearを「自動車年間大賞」って訳さないのと同じことです。
意訳するなら「今年のイチオシゲーム!」ぐらいだと思います(意訳しすぎ・笑)。

…話がそれましたが、ヴァイキングの谷(笑)。
ボードを組み立てます。
4人以下でプレイする場合でも、船とヴァイキングチップはすべて使います。
各プレイヤーは、同じ色の船とヴァイキングチップとコインを1枚うけとり、ヴァイキングチップは桟橋のスタート地点におき、船の中にコインをいれて自分の前におきます。
持ち主のいない船も同じようにセットします。

旗タイルはよく混ぜて、表にしてボードの上の旗におきます。
樽はしるしのついたますにおき、スタートプレイヤーが玉と玉をはじく板を受け取ります。

手番がきたら、スタート台に玉をのせ、板で玉をはじいて樽を倒します。
少なくとも1つは樽が倒れるまで行います。

樽が倒れたら、桟橋の上の樽が倒れた色のヴァイキングチップを1ます進めます。
すでにチップがおかれたますは飛ばします。
2つ以上の樽が倒れた場合、どの色のチップから1ます進めるかは手番のプレイヤーが決めます。

そして、ヴァイキングチップが桟橋から落ちたら、コインを分けます。
自分のヴァイキングチップが…

・コインがかかれた旗の下にある
かかれたコインの枚数もらいます。

・自分のヴァイキングの旗の下にある
自分以外のプレイヤー全員から1枚ずつコインをもらいます。

・自分以外のヴァイキングの旗のしたにある
旗のバイキングのプレイヤーからコインを1枚もらいます。

いずれの場合も、相手がコインを持っていなかったら1枚ももらえません。
また、桟橋の一番さきにいるヴァイキングチップのプレイヤーから行います。
海に落ちたヴァイキングは何ももらえません。

ストックのコインがなくなったら、その回のコインを分け合って、ゲーム終了です。
コインが1番多かったプレイヤー(ヴァイキング)の勝ちです。

説明書をざっと読んだだけでは、おもしろいのかおもしろくないのか想像つかず…とりあえず船を組み立ててたら、2号が「あ、なに、それ!おもしろそうじゃん!」…Kinderspiele(子ども向けゲーム)の年齢は過ぎているはずなんだけど、食いつきがよろしい(笑)。
加えて、玉と板を見せたら2号のこころわしづかみ(笑)。
確かにKinderspiel des Jahresとっただけある(笑)。

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この差…なぜ…

天気の悪いお昼に1号、2号、わたしの3人でプレイ。

樽を倒しても1ます進むだけだしーなんてのんきに構えていたのですが、チップを飛ばすルールが効いていて、思ったよりどんどん進む…あっという間に2号のヴァイキング、海にドボン(笑)。
1号はコイン4枚の旗の下でコイン4枚、わたしは2号の旗の下で2号からコイン1枚獲得。
2号はすでに「このゲーム、もうやらない」宣言(笑)。

自分は絶対ドボンしたくないけど、誰かの旗に下にいるより、自分の旗の下かコイン4枚の旗の下に行きたい…と思うのは、みな同じ(笑)。
1番もめそうにない持ち主のいないチップをドボンしようと思っても、意外に進まない…どの樽を倒して、どの樽を倒さないようにするか、事前にいろいろシュミレーションするし、倒した後も、どの順番でどのチップを動かすか…これ、Kinderspielにしておくのがもったいないほど駆け引きだらけ!

次のドボンはわたしで、1号は全員から1枚ずつ、2号は持ち主なしの船から1枚コインを獲得。
…って、また1号が独走態勢??
なんでなの(笑)?

結局そのまま1号がコインを11枚集め、独走1位。
2位はなんと持ち主なしのバイキング(7枚)、3位は2号(5枚)…ビリわたし…3枚(笑)。
そうか、わたしヴァイキングにもなれないのか…(笑)

これ、Kinderspielのカテゴリーに入っているのはイラストぐらいで、ゲーム自体はものすごく完成度高いと思います。
いくらいろいろ計算しても、樽が思い通りに倒れなかったら、成り立たないところがとてもいい!
納得のKinderspiel des Jahres受賞です。

 

☆今日のありがとう☆
日本の友達から「いつもなら夏は日本で日本食に舌鼓なのにね」とメールが…そう、今年は夏休みじゃない夏休み(涙)。
でも、メールすごくうれしかった!
ホントにありがとう。