紺碧のSpielplatz

ボードゲーム、カードゲーム、アナログゲーム、ときどき独り言

カートグラファー 地図製作者(Der Kartograph)

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女王の命令を受けて地図を作製

王国北部への開拓をすすめ、Nalos王国に併合すべき時がきた。
Gimnax女王の命令により、開拓する土地の地図を作成することになった。
女王は命令のなかに、自分がどのような土地を気に入るかも付け加えた。
女王のお気に召す土地を見つけることができれば、おまえの名声は一気に高まる。
しかし、名声を狙っているのは、おまえだけではない。
Dragulも王国北部を狙っているのだ。
上手く国境を引き、名声を高める広大な土地を得るのだ!

No.97

・カートグラファー 地図製作者(Der Kartograph)

・Jordy Adan作

・Pegasus Spiele

・10歳から

・1人から100人

・時間…30分から45分

・日本語化…アイコンで分かるところもありますが、少なくとも対訳シートは必要だと思います。

spielboxで見かけておもしろそうだな(というか、100人で遊べるというのが気になった・笑)と思っていたら、Kennenspiel des Jahresにノミネート!
そんなにおもしろいのぉ?と半信半疑でしたが、ルールもそんなに複雑そうじゃないし遊んでみることに。

各プレイヤーは地図(両面印刷)と鉛筆を受け取ります。
どちらの面の地図を使うか決め、そちらに名前、称号、場所の名前、紋章を書き込みます。

命令カードをABCDの順番に並べます。
得点カードは、裏の模様ごとに分けて裏返しでよく混ぜ、各模様から1枚抜き出し、ABCDの下に表にして並べます。
残りの得点カードは、今回は使わないので箱に戻します。
調査カードはよく混ぜて裏にして重ねておきます。
待ち伏せカードもよく混ぜて裏にして重ねておきます。
季節カードは上から春夏秋冬の順にします。
調査カードに待ち伏せカードを1枚混ぜて、スタートです。

ゲームは、四季を一巡する形で行います。
各季節で、何ラウンドか行われ、1ラウンドは3段階あります。

1段階目は「調査」、2段階目は「製図」、3段階目は「確認」です。

「調査」
調査カードを1枚表にして、全員で見ます。
調査カードは、左上の数字が見えるように少しずらしておいていきます。
廃墟が出た場合は、もう1枚表にします。

「製図」
調査カードにかかれた地形と種類(森、村、畑、水、モンスター)を1つずつ選び、それを地図に書き込みます。
その際
・はじから始める必要も、その前に書いた場所につなげる必要もありません。
・山の上に地形を書くことはできません。
・廃墟カードが出ていないときは、廃墟の上に地形を書くことはできません。
・地形は、90度、180度まわしても、裏返してもかまいません。
・地形を書き込む場所がない場合は、空いている1×1のひとますに指定された種類を書き込みます。
・コインが書かれた地形を選んだら、地図のコインにしるしをつけます。

廃墟
廃墟カードが表になったら、もう1枚調査カードを表にします。
その調査カードにかかれた地形と種類を、廃墟の上に書き込みます。
廃墟カードが出ていないときは、廃墟の上に書き込むことはできません。

待ち伏せ
待ち伏せカードが表になったら、カードに書いていある方向に隣のプレイヤーに地図を渡し、受け取った地図にモンスターを書き込みます。
待ち伏せカードは表になったら、調査カードの列には加えず箱に戻します。

「確認」
表になった調査カードの列の左上の数字を足して、それが季節カードの数字より小さい場合は、新しく調査カードを表にします。
調査カードの数字の合計が、季節カードと同じか越えた場合は、その季節が終了で得点計算となります。

得点計算は、季節カードに書かれた命令のアルファベットの下にある得点カードが対象になります。
その条件に一致する場所があれば、得点となります。

山の上下左右に書き込めたら、山にあるコインがもらえます。
地図の下のコインのしるしの数が得点となります。
夏以降もコインのしるしは1枚目から数えます(つまり、春にもらえたコインはゲーム終了までに4得点できることになります)。

モンスターの地形の上下左右が空いている場合は、1ますにつきマイナス1点となります。

それらを地図の下のますに書き込み、次の季節となります。
冬の得点計算が終わったら、全季節の得点を足して1番得点の多かったプレイヤーの勝ちです。

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Die lange Straßeにやられました…

機嫌の悪い1号と、ご機嫌の2号、わたしの3人でプレイ。
2号はノリノリで、紋章まで書いてた(笑)。
なんというか、Pegasus Spieleらしくまわりくどい説明で、なかなかピンとこなかったのだけれど、始めてみたら「あー、そーゆーことねー」の連続。
図解で説明したらすぐわかることを言葉で説明していて、ドイツ語テストでもしたいのかと思った(笑)。

目先のことしか考えてない2号とわたしは、まずAとBの命令だけ確認(笑)。
1号は…ちゃんと先まで見てたらしい…こういうところに性格がでます(笑)。

AはSchildwaldで、森がへりに接していると得点。
となったら、そりゃがんばります。
うん、なるべくへりに森、へりに森…でも、へりばっかり埋めちゃうと後が大変かなぁと思ったり。
BはBewässerungskanal…畑と水をくっつけろってことなので、それも気にしてみる。
えーっと、こうやっておくと、2つだけど、こうすると、あ、おけない、でも、こうすると…1つか…などなど考えることいっぱい(笑)。
ゲームについてきた鉛筆は消しゴム付きでしたし、鉛筆だけでなく消しゴムも必須だと思います(笑)。

できるだけパズルのようにきれいに埋めていきたいという欲求は、山はあるわ、廃墟はあるわ、で、最初から全くありませんでした。
それよりも、いかにして命令により近い地図にするかに集中するので、埋まってるかどうかは二の次(笑)。
春終了の時点では、3人とも似たり寄ったりの得点。
春はモンスターが出現せず。

そして夏。
…CがなんとDie lange Straße!
これは、アルファベットの書いてある軸から数字のかいてある軸へ埋まっているますが斜めにつながっていると3点もらえます。
で、わたしの左下を見ると…うそーっ、空間だらけー!!
しかも廃墟があるから埋められないー、えー、これどーやって得点できんの??
と、隣を見ると…美しく埋めている!!
廃墟が埋められないなら廃墟は埋めないという潔いモットーで、1号は廃墟を残してきれいに埋めてました。
2号はわたしと同じように空間だらけ…これをこれからそれなりに埋められる…とは思えない(笑)。

しかも、夏にとうとうモンスターが出現。
人の地図だから、好き勝手に書き込む(笑)。
戻ってきた地図を見て、因果応報の意味を知る(笑)。

一応努力はしましたが、Die lange Straße、2号とわたしはやっぱり1本だけ…つまり角に1ますだけ(笑)。
それに対し1号は…5本!!
5本ってことは…15点…わぉ。

夏が終わった時点で、1号飛び出す。
…まずい、秋でもDie lange Straßeの得点があるのにー!!

秋は、DにSchillernde Ebene…村が3つ以上他の種類の土地と接していれば3点。
…今ごろいうの、そーゆーこと…←先に確認しなかったのはわたし(笑)。
この場合は、山やモンスターもカウントされるのでなんとかなりましたが、それにしてもDie lange Straßeは痛かった…
ぐんぐん引き離す1号、おいてゆかれる2号とわたし…

そして、冬。
冬は短い季節なので、あっという間。
なのに、ちゃんと出てくるモンスター(笑)。
今から囲めないっつーの(笑)。

Die lange Straßeで稼ぎまくった1号がぶっちぎりの勝ち。

おもしろいってんで、翌日2号とわたしの2人でプレイ。
今回は、前回の苦い経験を活かして先に得点カードを全部確認(笑)。
前回以上にさくさくと進みます。
わたしがとんちんかんに書き込もうとすると、2号が「こうしたほうが得点が多いよ」と教えてくれる(笑)。
そのくせモンスターは、めっちゃえげつないところに書き込む(笑)。
2号はMetropoleとGrünflächeでかせぎ、わたしはどれも中途半端(笑)、しかもモンスターでマイナスくらって、2号の勝ち。

正直、これがKennerspiel?と思うほど、とっつきやすく遊びやすいです。
複雑なルールはないし、必要な情報はすべてカードに書いてあるので、初めてでもそんなに戸惑いません(なんせわたしができるぐらいですから・笑)。
多少ソロプレイ感は強いとは思いますが、ウチは書き込んだら「どこに書いたの?」とか「あー、どうしようー」「こうするのは?」などぺちゃくちゃしゃべっているので、それほどでもなかったです。
むしろ同じ条件で書き込んでいるはずなのに、これだけ違う結果が生まれるというのがおもしろい!
終わってから、わたしは地図に色を付けてみましたが、これも楽しい!
次回は、ぜひ裏の地図で遊びたいです。

ちなみに、100人で遊べるですが、お分かりのように地図が100枚入っているので100人で遊べるということでした。
「うちはもう3枚使ったから、97人しか遊べないねー」と言ったら、2号に「コピーすればいいじゃん」…そうじゃないっ(笑)。

 

☆今日のありがとう☆
検診に行きました。
思ったより大変だったけど、無事終了。
夫が心配して付き添ってくれました。
付き添いありがとう!