あの頃、フランチェスコがお城の中庭の池から王女さまの金の玉を探し出さなければならなかった頃は、なんてのどかだったのでしょう!
最近は、お城の住人の誰かしら何かを池に落としてしまうのです。
召使いの子は毛糸玉が見当たらず、魔法使いは絶望的な気分で水晶玉を探していますし、コックさんはキャベツを失くしてしまいました。
壁のぼりが得意なかえるのフランチェスコだけが、全部見つけてみんなに返してあげられます。
ただし、窓は全部閉められているので、フランチェスコは壁をのぼる前に、まず誰がどこにいるのか見つけなければなりません。
きみたちは、フランチェスコがお城の住人たちに失くしたものを返してあげるのを手伝ってください。
No.81
・のぼる カエル城(Burg Kletterfrosch)
・Gunter Baars & Markus Nikisch作
・HABA
・5歳から
・2人から4人
・時間…20分ぐらい
・日本語化…必要ありません
先日、ネットで見つけて「おもしろそうっ!絶対やりたいっ!!」と思ったゲームです。
まさに見たまんま、逆に今までこれ思いつかなかったのが不思議なぐらい…似たようなゲームはあるかもしれませんが、ここまで直球なのは初めてではないかと。
でも、箱が巨大(笑)。
勝手にもっと小さいと思っていました…←もちろん事前にサイズ確認していません(笑)。
届いた箱をおっきいなーっとながめていたら、帰宅した1号が「あ、それ、このあいだ見てたおもしろそうなやつ?やる??いま???」とめっちゃノリ気(笑)。
今日は疲れてるから週末に遊ぼうかな…と思っていたけれど、1号のノリ気にのせられて開封(笑)。
説明書見ながらせっせとお城作成…雑誌の付録作るみたいで楽しい!
厚紙を抜くところ、「捨てていい」「捨てない」が分かりやすく書いてあってよかったです。
何よりも、ひもを通すものがすばらしい!
これでやっちゃうかーっと1号と顔を見合わせました…でも、次の瞬間「なんでこれ、思いつかなかったんだろう」と思うくらいそこらへん(失礼)にあるものです。
ついでにいうと、説明書には作成した後のお城のしまい方まで書いてある(笑)。
さすがHABA!
さすがGunter Baarsさん!
ゲームに対する愛情があふれ出てる(笑)!
まずお城を建てます(笑)。
全部で10人いるお城の住人から1人だけ選び、その人のカード2枚と窓タイル、持っている色の玉をよけておきます。
残りの玉は、池におき、窓タイルは閉まっている面を表にして窓に入れます。
カードはよくきって、裏返しに畑の上におきます。
手番がきたら、カードを1枚表にします。
そのカードの人がいる窓を開けます(窓タイルを表にします)。
間違っていたら…
窓を閉めて、誰もいない窓に窓タイルを移動させます。
手番終了です。
合っていたら…
カードの書かれた玉を池から出して、かえるに持たせます。
スタートと同時に、砂時計をひっくりかえして、両側のひもをひっぱりながら玉を持ち主に返してあげます。
正しい持ち主に返してあげられたら…
カードをもらって手番終了です。
正しい持ち主に返してあげられなかったら…
時間切れになったり、他の住人に渡してしまったりしたら、玉を池に戻し、カードはゲームから取り除いて、手番終了です。
カードがすべてなくなったらゲーム終了で、1番多くカードを集めた人が勝ちです。
ということで、1号とわたしの2人でプレイ。
見たまんま、かんたーんなんて思ってましたが、意外なハードルが(笑)。
そうです、「住人を見つける」…見つけられないだけでなく、間違っていたら場所移動って、ハードル高すぎ。
同じ場所にいても、絶対覚えられない自信あるのに(笑)。
そんなわけで、住人を見つけるのにわたしのみならず1号も四苦八苦。
移動させるなら覚えてもしょうがないと思ったのは、わたしだけじゃありませんでした(笑)。
で、ようやく見つかったら、ウキウキと玉をのせてかえるくんを登らせます。
すっごくおもしろーい!!
もう予想通りの楽しさ!
するするっと動くかと思えば、かえるくんがななめになってしまい、ちょっとハラハラしたり。
最初は一応、初心者用(穴の数が少ない)のボードで始めたのですが、1号が「穴多い方がおもしろいんじゃない?」というので、途中で穴を増やしました。
難易度があがったといっても、大人には楽勝レベル。
それでも上の窓まで運ぶ時は、それなりに集中します(笑)。
最後は、1号が落としそうになりながらも1番上まで運んで終了。
カードを数えたら同数でした。
コレ、大人が真剣にやるゲームではないです、たぶん(わたしはやりますが・笑)。
でも、アナログだからこそできるゲームだと思います。
アナログであることを最大限利用したという感じで、やっててホント楽しいです。
また、ただ単に玉を運ぶだけでなく、住人を移動させるというルールがとても効いています。
作者のGunter Baarsさんは、こういうアナログの利点を生かしたゲームが多いです。
「ランペルリッターの決闘」や、「傾いてる、傾いてるよ、オイ」もそうです。
ちなみに、写真を撮るためにお城を出しておいたら、帰宅した2号が「あ、これ、こないだ言ってたやつ?やってもいい?」とすぐさま座り込んで遊び始めました。
こんな風に、やってみたいと思わせる魅力たっぷりのゲームです。
☆今日のありがとう☆
新しいゲームに挑戦!
ちょっと期待外れだったにもかかわらず、一緒にあそんでくれてホントにありがとう!